車両保険はわが家に必要?
クルマは維持しているだけで、自動車税などの税金や自動車保険、車検費用、さらには駐車場料金が、オートローンで購入すればローン返済額もかかります。クルマを使えば使うほど、消耗品やガソリン代もかさんでいきます。
こうした現実もあり、せめて自動車保険料ぐらいは抑えたい―。そこで車両保険を付けるかつけないか、迷う人も少なくありませんが、単純なソン・トク判断は禁物。ここは最悪のケース、すなわち事故等でクルマを失った時に被る、家計リスクの大きさを冷静に判断することが必要です。 (下表参照)。
たとえば、オートローンでクルマを買い、残債が300万円ある状態でクルマが事故で大破してしまったらー。相手に過失がある事故で被った損害なら、賠償を受けられますが、相手方に過失がなかったり、あなたの単独事故ではどこからも補償を受けられません。そしてクルマはなくなり、一方でオートローンはそのまま続けなくてはなりません。
さらに、クルマが唯一の移動手段である、またクルマがなければ仕事ができないといった場合には、新たなクルマの確保が必要となってくるでしょう。こうした時に対応できるだけの貯蓄がないなら、車両保険金を受け取れるかどうかで、今後の家計は大きく影響を受けることになります。
![事故等でクルマを失った時の経済的リスク ・移動手段(高:クルマが唯一の手段 低:他に代替移動手段あり)・オートローンの有無、残高(高:オートローン残高が相当額残っている 低:少ない、またはない)・仕事(高:クルマがあることが前提 低:週末ドライバーなど無関係)・貯蓄残高(高:100万円以下など少ない 低:再購入しても家計にダメージなし)](https://d1l9707p5uc4fl.cloudfront.net/otona/compensate/fp/image/06_img_01.gif?20210517)
車両保険がないと家計リスクが高くなるケース・低いケース
ポイント!
車両保険はその保険料だけに注目するのではなく、家計の状況を踏まえて加入を判断しましょう。今あるクルマを失ったとき、ローン残債が相当ある、それでも新たなクルマの確保がどうしても必要といった場合、車両保険金が今後の家計を守ることにもなります。
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プロフィール
清水 香(しみず かおり)
1968年東京生まれ。CFP®認定者。1級FP技能士。
![](https://d1l9707p5uc4fl.cloudfront.net/otona/compensate/fp/asset/image/img_profile.jpg?20210517)
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