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絶対にダメ!飲酒運転ゼロに向けて知っておきたい「酒酔い運転・酒気帯び運転」の基準や罰則について

今この記事を読んでいらっしゃるみなさんにとっては言うまでもないことだと思いますが、お酒を飲んでの運転は法律で厳しく罰せられます。しかし、飲酒運転による痛ましい事故はなかなか後を絶ちません。酒酔い運転・酒気帯び運転による交通事故件数は年々減少傾向にあるものの、平成30年時点でも年間3,500件以上あり、そのうち死亡事故は約200件も発生しています。
(出典:警察庁ホームページ)

ここでは、飲酒運転における罰則などを具体的にお伝えします。この記事を通し、飲酒運転の危険性や重大さを感じていただき、「飲んだら絶対に運転しない!」という気持ちをあらためて強く持っていただきたいと思っています。

飲酒運転とは

飲酒運転とは道路交通法で定められた罰則行為の一つで、飲酒の影響がある状態で自動車などを運転する行為のことです。

居酒屋やバーはもちろん、ファミリーレストランやカフェなどでもお酒を提供するお店はたくさんありますが、いかなるお店、いかなるケースであっても、お酒を飲んで車を運転することは許されません。もちろん、お花見やピクニックなど屋外で飲酒した場合も同じです。

飲酒運転には、大きく分けて2つの種類があります。「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」です。それぞれ、呼気検査でのアルコール度数、及び、正常に車両を運転できる状態であるかどうかを客観的に見て判断されます。

では、「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」には、それぞれどのような規定が定められているのでしょうか。


酒酔い運転の定義と基準値

酒酔い運転とは、酒気を帯びた上、酒に酔った状態(アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態)で車両等を運転することをいい、酒気帯び運転よりも重い罰則が適用となります。
出典:電子政府の総合窓口(e-Gov)道路交通法(施行日:平成三十年四月一日)

酒酔い運転は酒気帯び運転と違い、呼気中のアルコール濃度に関わらず、アルコールの影響で正常な運転ができない状態と判断されれば、即罰則の対象となります。警官とのやりとりが困難であるとか、まっすぐ歩くことが難しいような状態であれば、アルコール探知機で検出された濃度に関係なく検挙されます。


酒気帯び運転の定義と基準値

酒気帯び運転とは、罰則の適用があるかどうかを問わず酒気を帯びて車両等を運転することであり、酒酔い運転を除きます。「酒気を帯びて」とは、通常人が血液中に保持される程度以上にアルコールを保持して車両を運転することを意味します。
出典:電子政府の総合窓口(e-Gov)道路交通法(施行日:平成三十年四月一日)

酒気帯び運転の基準値となる身体に保有するアルコールの程度(法令数値)は、血液1mlにつき0.3mg又は呼気1Lにつき0.15mg以上です。
出典:警視庁 飲酒運転の罰則等(更新日:2016年6月20日)


飲酒運転の危険性

飲酒運転による事故の防止に向けては、平成19年と平成21年にわたり段階的に道路交通法が改正され、罰則を大きく強化することでその抑止が図られました。運転者だけでなく同乗者、またお酒を勧めた人に対してまで罪に問われるなど、刑罰の範囲も拡大されました。

そうした取り組みもあって、近年、飲酒運転による事故は減少傾向にあります。しかし、社会的なこれらの動きにもかかわらず、いまだ飲酒による事故が後を絶たないのも事実です。

飲酒は、当人が思っている以上の影響を身体に与え、中枢神経の麻痺、運動能力や集中力の低下、平衡感覚の鈍化を招きます。また、自制心も低下します。

そうした症状は、速度超過やハンドル操作のミス、アクセルとブレーキの踏み間違い、歩行者や車両の見落としに繋がる可能性が高く、自損事故や人身事故を起こす要因となります。もちろん、自身の安全をも脅かします。

ドライバーには、飲酒運転とはそうした非常に危険な行為であるということを強く認識し、ハンドルを握ることが求められます。

出典:警視庁 みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」


たとえ少量でも「飲んだら乗らない!」

たとえ少量の飲酒であっても、飲んだ場合には絶対に車を運転してはいけません。

しかし、わかっているはずなのに、いざその場になると「少量であれば影響はない」「自分なら大丈夫」「お酒は飲んだけど酔っていない」などと思ってしまう人もいるようです。

少量でも、大丈夫だと思っても、「飲んだら乗らない」、これが鉄則です。
例えばスーパーなどでのビールや日本酒の試飲であっても、飲んだことには変わりません。ほんの少しの量だとしても、お酒を飲んでからの運転は絶対にやめましょう。

また、前の日の晩にどれだけお酒を飲んでいても、翌朝であれば大丈夫と思っている方も多いかと思います。ですが、深夜まで大量のアルコールを摂取した場合は、翌日の朝になってもアルコールは体内に残っています。
よく、飲酒運転で事故を起こしたドライバーが「酔いがさめていたので大丈夫だと思った」などと供述しているケースをニュースなどで聞きますが、飲酒は本人が思っている以上に身体に影響を与えるものであり、飲んだ量によっては時間が経ってもその影響が残っていることもあります。

ですので、睡眠や休息を取った翌朝に飲酒運転で検挙されることもおかしくはありません。例えば体重が60kgの成人男性の場合、1単位(ビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のそれぞれのアルコールが体内から消えるまでには約3~4時間かかるといわれています。
※1単位でいうビールの度数は5%で計算した場合です。
また、日本人の4割程度の方は遺伝的にアルコールの代謝能力が低いため、消失までに上記の時間以上にかかる可能性があります。代謝時間には体格、体質、性別など個人差があります。
出典: (社)アルコール健康医学協会 飲酒運転防止

お酒を飲んだ直後はもちろんのこと、飲んで時間が経ってからでも飲酒の影響は残るということを、しっかり認識しておきましょう。


「ハンドルキーパー運動」って?

ここまでお酒を飲んで運転の危険性についてお話ししてきましたが、お出かけの際やお仕事終わりなど、仲の良いグループ等でお酒を飲む機会もありますよね。
そんな時に思い出していただきたいのが、この「ハンドルキーパー」という言葉です。

ハンドルキーパーとは、グループの中でお酒を飲まない人=ハンドルを持つ運転手のこと。この運動は、ハンドルキーパーになった人がお酒を飲まず同席者を安全に家まで送り届けることで、飲酒運転の防止につなげようとするものです。
運動の推進に協力している店舗では、ハンドルキーパーであることが分かるよう目印のバッジをつけて酒類の提供をしないような仕組みや、ソフトドリンクを無料で提供するなどのサービスのある場合もあります。
グループでお酒を楽しむ際には、ぜひこの運動を思い出してくださいね。



まとめ

罰則が強化され社会的に大きく問題視されている中にあっても、飲酒運転による交通事故は、まだ撲滅できていません。

飲酒後の運転は中枢神経の麻痺、運動能力や集中力の低下などを引き起こし、速度超過やハンドル操作のミス、アクセルとブレーキの踏み間違い、歩行者や車両の見落としにつながります。そして、人命を奪う重大な交通事故を引き起こす危険性が非常に高くなります。罰則も非常に重く、被害者と加害者、そしてその家族まで、多くの人々の人生を大きく狂わせます。

飲酒をした際には絶対に運転をしない。
このことを運転する人だけでなくその周囲の人達も常に意識し、せっかくの楽しいお酒を悲しい思い出にしないためにも、「飲んだら乗らない」を徹底しましょう。

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