自動車保険

自動車保険の基礎知識は?加入前に知っておきたい補償や入り方を解説

更新

2021/11/10

公開

2021/11/10

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世の中に保険はたくさんありますが、自動車保険がどういうものなのかよくわからない方も多いでしょう。自動車保険は、車を運転するのであれば、万が一のために加入を検討すべき保険です。

本記事では、加入する前に知っておきたい自動車保険の基礎知識をわかりやすくまとめています。保険料に大きくかかわる等級制度や、補償内容、加入方法、加入のタイミングなどについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

    1. 自動車保険(任意保険)の基礎知識

    自動車保険(任意保険)とは、すべての自動車が加入を義務付けられている「自賠責保険」で補償できない部分を補償する保険です。自賠責保険は人身事故による相手の死亡や、ケガに対する損害賠償のみに対応しますが、自動車保険は相手の死亡・ケガに対応する対人賠償だけでなく、物に対する損害を補償する対物賠償、自身の車両損害など幅広い補償を受けることができます。

    また、自賠責保険は補償内容が決まっていますが、自動車保険の補償内容は契約者自身が決められます。万が一に備えて幅広い補償を設定したり、必要な補償だけをピンポイントで補償を設定したりすることで保険料を抑えることもできます。

    2. 自動車保険と自賠責保険の違い

    自動車保険に加入する前に、自賠責保険との違いについてより詳しく理解しておきましょう。自賠責保険は強制保険であるため、前述したとおり、自動車を保有する人すべてに加入が義務付けられています。自賠責保険に加入しないと、事故を起こしたときに発生する被害者への損害賠償すべてが自己負担となります。

    事故を起こさない場合でも、自賠責保険に加入せずに運転すると1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が科せられるので注意しましょう。また、無保険での運転は交通違反となり違反点数6点が付され、即座に免許停止処分となります。

    一方、自動車保険は任意保険なので、加入しなくても罰せられることはありません。しかし、実際には75%もの運転者(共済も含めれば90%弱)が加入していることから、必要性が高い保険といえるでしょう。

    参考
    損害保険料率算出機構「2020年度 自動車保険の概況」

    自動車保険は自賠責保険で不足する分をカバーすることが可能です。例えば自賠責保険は相手方の死傷にしか対応できず、また限度額が低いために不足することもあります。

    しかし、自動車保険なら事故の相手への補償を人身事故・物損事故どちらも無制限にすることもできるため、万が一のときに必要な補償を受けることができるでしょう。

    3. 自動車保険の等級制度とは

    自動車保険には20段階(一部の共済では22等級まで)の等級制度があり、等級によって保険料の割引率が変わります。なお、1等級がもっとも低く、20等級がもっとも高い等級です。20等級になると自動車保険の保険料の割引率は最大になり、少ない負担で補償を受けることができます。

    一般的に、自動車保険に初めて加入する場合は「6等級(S)」で契約します。

    等級は、保険始期日から満期日までに、保険を使用した事故があったかどうかで変化します。ただし、保険会社によっては保険を使っても等級が下がらない「ノーカウント事故」がありますので、事故ごとに等級が影響を受けるのか確認しておきましょう。

    等級制度やノーカウント事故に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

    4. 自動車保険の補償内容

    自動車保険には「相手方への補償」と「ご自身と同乗者への補償」、「ご契約のお車への補償」、「その他の補償」と補償内容によって4つの補償に分類されます。

    相手方への補償

    事故の相手側に損害を与えてしまった場合、あるいは歩行者と接触して死傷させた場合にしっかりと備えておくことは重要です。自動車保険では対人賠償保険や対物賠償保険、対物全損時修理差額費用特約など、「相手方への補償」を用意することができます。

    対人賠償保険とは、自動車を運転している際の事故などにより、相手を死傷させた場合に相手への賠償金が支払われる保険です。自賠責保険でも対人賠償については補償されますが、死亡に関しては3,000万円、ケガは120万円、後遺障害は4,000万円が限度額です。相手方への賠償額が1億円を超える判例も少なくないため、事故の内容によっては金額が不足することがあります。

    一方、自動車保険では対人賠償保険の保険金額を無制限に設定することもでき、高額賠償が必要なときにも安心です。セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」では、すべての契約に無制限の対人賠償が必ずセットされているので、万が一に備えることができます。

    次に対物賠償保険について解説します。対物賠償保険とは契約しているお車の事故により、相手の車や建物などに損害を与えたときに備える補償です。自賠責保険では補償されないので、自動車保険で備えておくとよいでしょう。

    「おとなの自動車保険」の対物賠償保険の保険金額は安心の無制限です。賠償額が高額になったときにも備えられるでしょう。

    ただし、対物賠償保険では相手の車は時価額までしか補償されません。相手方の車が古い年式の場合は時価額も低く、修理費用が時価額を上回ることがあります。このような場合でも対物全損時修理差額費用特約をつけておくと、相手方が修理を希望した時に対物賠償保険だけでは補えない金額をまかなうことができます。

    ご自身と同乗者への補償

    対人賠償で相手方の死傷に備えることはできますが、運転者ご自身や同乗者の死傷には備えることができない場合があります。万が一のときのためにも、自動車保険の人身傷害保険や搭乗者傷害特約で「ご自身と同乗者への補償」も備えておきましょう。

    人身傷害保険は、自動車事故によるケガの治療費の実費や働けない間の収入など、過失割合に関わらず実際の損害額を保険金として受け取れる保険です。なお、「おとなの自動車保険」では人身傷害保険が基本補償に含まれています。

    一方、搭乗者傷害特約は、ご契約しているお車に搭乗している方(運転者も含む)が死傷した場合に保険金を受け取れる保険です。ケガの症状などによって定額の金額が支払われるので、入院時の費用などに役立ちます。

    ご契約のお車への補償

    対物賠償保険では相手の車への補償がされますが、ご契約のお車の損害に備えることができません。車両保険をつけ、お車が事故で損害を被ったり、盗難にあったりした場合にも補償されるようにしておきましょう。

    「おとなの自動車保険」では、車両保険の内容を細かくカスタマイズすることが可能です。例えばお車同士の事故だけでなく、単独事故や盗難、台風や火災、当て逃げなどのさまざまなトラブルに対して補償を受けることができます。

    その他の補償

    自動車保険では弁護士費用やロードサービスなど、さまざまな補償をつけることができます。また、自転車事故やバイク事故に備える特約、自動車に貴重品を載せる際の補償など、必要なときに必要な補償を受けられるようにしておきましょう。

    例えば弁護士費用特約をつけることで、もらい事故などにより相手方に損害賠償を請求する際など、弁護士に相談することができます。もらい事故の場合、保険会社は契約者と相手方の間に入ることができないので、弁護士費用特約をつけておくことで相手方との交渉を安心して弁護士に依頼することができます。

    「おとなの自動車保険」の弁護士費用特約では、ご契約者だけでなくご家族や、ご契約のお車の搭乗者も補償の対象になるため、より大きな安心につながるでしょう。また、「おとなの自動車保険」では書類作成費用もカバーされるので、万が一のときには専門家に書類を作成してもらうことも可能です。

    紹介しました4つの補償内容についてのさらに詳しい内容は、こちらをご覧ください。

    5. 自動車保険へ加入するには?

    自動車保険に加入する方法は、主に次の3つです。

    • 自動車ディーラー経由で加入
    • 保険代理店で自動車保険に加入
    • ダイレクト型(通販型)で自動車保険に加入

    それぞれについて詳しく見ていきましょう。

    自動車ディーラー経由で加入

    自動車を購入するときに、ディーラーで加入できることがあります。自動車購入と保険加入の手続きを同時に進められるので、手続きをまとめて済ませたい方に適しています。

    ただし、ディーラーが取り扱っている保険会社の商品に限定されるため、オプションなどの選択肢が少ないこともあります。特に加入したい保険が決まっていない場合や、多くの選択肢から選ぶのが苦手だという方には適している方法といえるでしょう。

    保険代理店で自動車保険に加入

    保険代理店で自動車保険に加入する方法もあります。代理店スタッフと補償内容をより綿密に相談することができるので、保険に対して知識がなくても安心です。取り扱う保険会社が多い保険代理店であれば、幅広い選択肢から選べます。

    ただし、保険料には代理店への手数料が含まれているため、次に解説するダイレクト型と比べると保険料は割高になる傾向があります。

    ダイレクト型(通販型)で自動車保険に加入

    インターネットや電話などで契約者自身が補償内容を決めて加入する方法です。保険料に代理店への手数料が含まれないため、保険料が割安な傾向であるといえるでしょう。

    ただし、補償内容や特約をすべて自身で選ぶ必要があるため、事前に調べておく必要があります。保険会社によっては契約を希望する方向けに相談窓口を設けているので、電話などで問い合わせながら、ご自身に必要な補償をカスタマイズすることができます。

    なお、「おとなの自動車保険」ではご契約をご検討中の方専用のお問い合わせダイヤルを用意しています。通話料無料でご利用いただけますので、ぜひお役立てください。

    代理店型と通販型の違いについて、詳しくはこちらをご覧ください。

    6. 自動車保険にはいつ加入すればよい?

    自動車を購入する場合には、納車日に間に合うように自動車保険の加入手続きをしましょう。保険契約の補償が始まる保険始期日と納車日を同日に設定するのが一般的です。

    なお、保険始期日が決まったら早期に保険契約の手続きをおこなうことをおすすめします。始期日の1~2カ月前に契約手続きを済ませることで早期割引が適用され、保険料が割り引かれることもあります。

    「おとなの自動車保険」では保険始期日の50日前または30日前までにインターネットでご契約されると、「ネット割」のほか「早割50日」、「早割30日」が適用され保険料が割引されます。

    7. 自動車保険について理解した上で保険に加入しよう

    自賠責保険はすべての車に加入義務があり、必ず契約しなくてはいけません。しかし、補償内容が限定されているため、高額な賠償金が必要になったときや、事故によりご自身が死傷したとき、あるいは相手の車やご自身のお車などに損害が生じたときには対応できません。万が一のためにも、自動車保険が必要です。

    「おとなの自動車保険」では対人賠償保険と対物賠償保険の保険金額が無制限のため、高額な賠償金が必要なときにも安心です。また、保険始期日の50日前または30日前までにインターネットでご契約されると、「ネット割」のほか「早割50日」、「早割30日」が適用され保険料が割引されます。

    幅広い補償をご自身の希望に合わせてカスタマイズできる「おとなの自動車保険」。ぜひご検討ください。

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      分割払の場合、ネット割は新規は年間12,960円、継続は年間9,960円となります。そのため、最大割引額(ネット割+早割50日適用)は、新規は年間13,560円、継続は年間10,560円となります。
    • 山間部や島しょ部、高速道路などかけつけサービスを提供できない場所や、一部サービス内容が限定的となる場合があります。また、交通事情、気象条件等によりサービスの提供ができない場合があります。
    内山 貴博
    監修
    内山 貴博(うちやま たかひろ)

    内山FP総合事務所株式会社代表取締役。九州共立大学経済学部非常勤講師。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座などを担当。専門誌や情報サイトでの執筆も。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティング業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務(英語)を開始するなど、FPとしてできることは何でも挑戦すべく、日々活動中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。「FPお金レッスン」動画も配信中。

    HP:内山FP総合事務所株式会社
    動画:FPお金レッスン 内山FP総合事務株式会社

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