クルマ

車内のイヤな臭いを消したい...臭いの原因と手軽にできる消臭方法

更新

2019/09/04

公開

2019/09/04

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車内に充満する「臭い」を感じてしまったことはありませんか? 自分の車の臭いには、意外と気づかないもの。知らず知らずのうちにイヤな臭いが染みついてしまっているかもしれません。

車内が臭うと、どうにも気になってしまい運転を楽しめないだけでなく、場合によっては体調を崩してしまうこともあります。では、その臭いはなぜ発生するのでしょう。その原因と効果的な消臭方法について解説していきます。

目次

    車内の嫌な臭いの原因

    車内の嫌な臭いの原因は、主に以下の6つが考えられます。

    カーエアコンのカビ

    カーエアコンの中は、空気を冷やす際に発生した水分があるため、カビが繁殖しやすい環境です。特に「エバポレーター(熱交換器)」や「エアコンフィルター」ではカビが繁殖しやすく、エアコンの冷気と一緒にカビ菌が車内に放出され、ツーンと鼻をつく臭いが漂います。

    このカビ菌が体内に入り込むと、喘息の症状をお持ちの方の場合、呼吸困難や肺炎などを引き起こす恐れがあります。

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    たばこの煙

    たばこの臭いは、シートやカーペット、ダッシュボード、窓ガラスなど、車内のあらゆる素材に付着し、しかもなかなか消えないため、長く臭いを放ち続けます。

    また、付着したたばこの煙は、臭いだけでなく有害物質も発生させていると言われます。付着した素材を介して有害物質を吸い込んでしまうことを「三次喫煙」と呼び、非常に問題視されています。

    シートに染み込んだ汗や香水の臭い

    クルマのシートは、手や足から出る「汗」を吸収し、染み込んだ汗も悪臭の素となってしまいます。

    また、汗と同様に、香水などの香り成分もシートに染み込みます。その成分が汗の臭いと混ざり合うことで、より鼻をつく臭いを生み出すこともあります。

    フロアマット

    フロアマットには、靴底に付着していたホコリ・雑菌・泥・雨水などがすべて付着します。それらが混ざり合ったり腐敗したりすることで、悪臭の原因となります。

    また、フロアマットの近くには足元用のエアコン吹き出し口があるため、エアコンの風と共に臭いが舞い上がり、車内全体に蔓延してしまいます。

    ペットの唾液や排泄物

    犬や猫と一緒にドライブを楽しんでいる場合は、ペットの唾液や汗、毛、排泄物などが臭いの原因の一つとなります。

    食べ物の臭い

    狭い車内では、食べ物のちょっとした臭いもすぐに充満します。特に生もの、肉類、魚、野菜などの長時間放置は要注意。腐って悪臭が蔓延してしまいます。

    臭いの原因はこれらいくつか考えられますが、特に厄介なのは「カーエアコンのカビ」と「たばこの煙」です。完全に消臭するには、時間だけでなく手間や、場合によってはお金もかかります。

    さらにたばこの煙の場合、一度臭いが付着すると完全に取り去ることが難しく、売りに出しても「喫煙車」として扱われ、市場価値が著しく低下するリスクもあります。

    手軽にできる消臭方法について

    さまざまなマイナスリスクをもたらしてしまう車内のイヤな臭い。しかし、ちょっとした工夫で改善させることもできます。以下では、手軽にできる車内の消臭方法をいくつか紹介していきます。

    シートやダッシュボードなどを水拭きする

    臭いや汚れが溜まりやすいシートやダッシュボードを水拭きするだけでも、ある程度は取り除くことができます。水道水であれば車内の素材を痛める可能性は低いので、安心して隅々まで掃除ができます。水拭きした箇所は、その上からさらに乾拭きするといいでしょう。

    なお、布シートなど繊維素材の部分は、トントンと叩き汚れを浮き上がらせるように拭くと効果的です。

    窓を開けて換気する

    定期的に車内を換気して空気を入れ替えることも消臭につながります。ドアやガラスを開けるだけでなく、外気を取り入れるモードでエアコンをつければ、外気が車内に通うことで空気の流れができ、よりスムーズに換気が行えます。また、走行中に窓を5~10cm程度開けることでも換気ができます。

    ただし、長時間にわたり換気を行うと、外の汚れや排気ガスなどが車内に入り込んでしまいますので注意してください。

    市販の車用消臭剤を使用する

    車用消臭剤は臭いの根源を化学的に分解してくれますので、ある程度の消臭効果が期待できます。

    ただし消臭剤には様々な種類があり、臭いとの相性が悪いと充分な効果が期待できないこともあります。「タバコの臭い用」「ペットの臭い用」など、用途を限定した車用消臭剤も販売されていますので、臭いの素に合ったものを使いましょう。

    芳香剤を使用する

    自分の好みにあった芳香剤を使用することで、嫌な臭いを気にならなくすることができます。置き型・吊り下げ型・エアコンに装着するタイプ・ソケットタイプなど種類の豊富なので、車種を問わず使用できるところもおすすめポイントです。

    しかし、芳香剤はあくまで臭いを香りで上書きするだけであり、基本的に消臭効果はありません。また、悪臭と芳香剤の臭いが混ざり合ことで、より強烈な臭いを発する恐れもあります。芳香剤を選ぶ際には注意しましょう。

    それでも臭いが気になるときには

    前述した消臭方法を試しても臭いが消えない場合は、車内を徹底的に掃除して臭いの発生源を根絶する必要があります。

    臭いの素を取り除くための掃除方法

    1. フロアマットをすべて外して水洗いする。
    2. カーナビ(ダッシュボードに取り付けるタイプのもの)、灰皿、座席用クッションなどのカーグッズをすべて外し、水拭きする。
    3. ホコリ、塵、ペットの毛などを掃除機で取り除く(特に床・天井・シートなど繊維素材部分は重点的に)。
    4. ドアの内張、シフトレバー周りの隙間、シートの下側など、普段あまり掃除しない箇所を水拭きで掃除する。
    5. フロント、サイド、リアすべての内窓を水拭き+乾拭きする(内窓にはタバコの臭いが付着しやすいので、タバコを吸う方は特に重点的に)。
    6. 臭いの発生源となり得る不用品やゴミはすべて処分する。

    以上のような箇所に特に注意しながら、クルマを隅々まできれいにしてみましょう。自宅の駐車場での掃除が困難な場合は、フロアマット用の洗浄機や車用の大型掃除機も用意されているセルフのガソリンスタンドやセルフ洗車場を利用してみたり、消臭・脱臭のプロに任せてみるのも一案です。

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    車内を掃除したのに臭いが残っているときはカーエアコンのカビが原因かも?

    車内を掃除してもなお臭いが残る場合、原因として非常に可能性が高いのが、エアコンのカビです。エアコンのカビは、目には見えず手の届かないエアコン内部に発生しますので、次のような方法で掃除をしていきます。

    エアコンのカビ掃除方法

    1. エアコン内部を暖房で乾かす(所要時間約5分)
    2. エアコン用消臭スプレーを使う(所要時間約10分)
    3. エアコンフィルターを洗浄・交換する(所要時間10分〜2時間)
    4. エアコンのエバポレーターを洗浄する(所要時間約30分)

    エアコン内の洗浄作業は難しく、素人が下手に行うと失敗する可能性もあります。できるだけディーラーやカー用品店のプロに依頼することをおすすめします。

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    まとめ

    以上、車内の嫌な臭いの原因と消臭方法について紹介しました。

    クルマの車内は狭く密閉されているため、逃げ場をなくした臭いはどんどんと車内に染み付き、やがて頑固な臭いと化します。嫌な臭いを感じたら、できるだけ早く原因を突き止め、ここに紹介した方法で臭いを取り去って、いつまでも快適な車内空間を実現しましょう。

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