保険

自動車保険の等級は引き継げる!等級を引き継ぐときのポイント、注意点とは?

自動車保険に加入すると、「等級」が設定され、保険料の算出に使用されます。この等級、実は、引き継ぐことができるのです。どのような時、どのような人に、どのようにして引き継ぐことができるのかを解説します。

自動車保険の等級とは?


自動車保険の等級は前年契約の事故歴や事故内容、保険の使用回数などに応じて、契約ごとに1等級から20等級で設定されます。初めて自動車保険に加入するときは、原則6等級からスタート。事故歴・保険の使用状況によって、毎年等級が変わります。
この等級に応じて、保険料に割引が適用されます。等級が上がる(数字が大きくなる)ほど割引率が高く(保険料が安く)なり、等級が下がる(数字が小さくなる)ほど保険料が高くなります。
1年間無事故または保険を使わなかった場合は次の年に1等級上がり、事故で保険を使用した場合、事故の種類などによって、次の年に3等級または1等級下がります。

等級について詳細は「知っておきたい!自動車保険の『等級』について」をご参照ください。

等級の引き継ぎができる相手の条件

等級の引き継ぎができる相手には、条件があります。
契約している車の新しい記名被保険者が、次の方の場合に限られています。

・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者の同居親族
・記名被保険者の配偶者の同居親族

配偶者以外は、家族間であっても同居していなければ等級の引き継ぎができないので、注意が必要です。進学や就職などの機会に子供が車を購入、等級を引き継ぎたいといった場合、別居する予定があるなら、同居している間に等級の引き継ぎをしておきましょう。


自動車保険の等級を引き継ぐ際の手順

等級を引き継ぐとき、どのような手順で手続きをすればよいのでしょうか。
よくあるケースでご説明します。



【ケース】

親の車の保険契約が1つあり、同居の子どもが新しく車を購入したので、新規で契約をする必要があります。このとき、同居の子どもの保険を新規で契約すると保険料が高いので、保険料割引のある親の上がった等級を同居の子どもへ引き継ぎたい。
(1)現在加入している親の契約(A契約)の車を、同居の子どもの車に車両入替手続きを行います
(2)親の契約(A契約)の記名被保険者を親⇒同居の子に変更します
(これで親の等級を同居の子に引き継ぐことができました。)
(3)親は新たに自動車保険を契約します(B契約)


手続き前 手続き後 備考
契約者 記名被保険者 等級 契約者 記名被保険者 等級
A契約 20 車X 同居の子 20 車Z 等級の上がっている契約
B契約 なし 7(S) 車X 新規の契約

記名被保険者が死亡した場合の等級引き継ぎについて

記名被保険者が亡くなった場合にも、ご家族へ自動車保険の等級を引き継ぐことができます。この場合も、等級の引き継ぎができるのは、「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者の同居親族」「記名被保険者の配偶者の同居親族」に限られます。
等級を引き継ぐ際、記名被保険者が変わるため、家族それぞれとの続柄が変わります。本人配偶者限定などの条件を付けている場合、記名被保険者の変更によって補償される範囲が変わるので、注意が必要です。補償が必要な範囲をきちんとカバーできるよう、付帯条件の見直しをしましょう。
また、車を手放し、すぐには等級を引き継がないという場合には、「中断証明書」を発行することにより、10年間、等級を維持することができます。


保険会社間で等級を引き継ぐには?

保険会社を乗り換える際にも、基本的にはそれまでの等級を引き継ぐことができます。しかし、一部の共済からは損害保険会社への等級の引き継ぎができないケースがあるので注意しましょう。
おとなの自動車保険の場合、以下の共済にかぎり等級の引き継ぎや、サイトでのお見積り・申込みが可能です。

・JA(農協)共済
・全労済
・全国自動車共済(全自共)
・日火連(全日本火災共済協同組合連合会)
※旧「中小企業共済」の契約を含みます。

※おとなの自動車保険 よくあるご質問「現在、自動車共済に加入していますが、等級の引き継ぎはできますか?」

保険会社間で等級を引き継ぐ場合、契約期間中に変更してしまうと、満期が先にズレてしまうので1年間無事故だった場合の等級が上がるタイミングが延びてしまい保険料が高くなってしまう可能性があります。保険会社によって保険料や割引などの条件が変わってくるため、必ずしも満期のタイミングが得だとは限りませんが、自動車保険切り替えのタイミングは慎重に検討しましょう。
また、無保険の期間ができないように、前の保険の満期日(もしくは解約日)と次の保険の補償開始日を同じ日にすることが原則です。
次の保険の補償開始日が満期日を過ぎてしまい、満期の翌日から7日以内とならない場合は、等級を引き継ぐことができません。
もし車を手放してから次の車を買うまでに期間があく場合などには、「中断証明書」を発行して等級を保持するとよいでしょう。


条件を満たしていても、自動車保険の等級の引き継ぎができない場合

ここまでにご紹介した条件を満たしていても、以下の場合、自動車保険の等級を引き継ぐことができません。

・保険の満期または解約後、次の補償開始日まで期間があいてしまう場合
自動車保険の解約または満了後、新たな自動車保険に加入しない場合は、中断証明書を発行できる条件を満たし、13ヶ月以内に中断証明書を発行しないと、等級がリセットされ、改めて6(S)等級からスタートすることになってしまいます。
また、自動車保険を継続する場合であっても、満期日の翌日から7日以内に継続の手続きをしなければ、等級を引き継ぐことができなくなります。

・保険会社から契約を解除された場合
保険料滞納などの事由により保険会社から契約を解除された場合、自動車保険の等級を引き継ぐことはできません。


まとめ

家族構成やライフスタイルによって、自動車の使い方は大きく異なります。ご自身やご家族のカーライフに合わせ、等級引き継ぎ制度を適切に利用しましょう。