クルマ
排気量125cc以下の小型バイクに乗るための小型二輪免許が、どれくらいの時間と費用で取得できるかご存知でしょうか?
小型二輪免許の取得期間や教習所の流れを知っておけば、通勤や通学に便利な原付二種バイクをスムーズに取得できます。
本記事では、小型二輪免許の具体的な取得方法や費用、普通二輪免許との違いなどについて解説します。
目次
自動二輪の免許は、大きく分けると
二輪免許の種類 | 取得可能な年齢 | 総排気量 | 2人乗り | 高速道路 | 取得にかかる期間 |
---|---|---|---|---|---|
原動機付自転車免許 | 16歳〜 | 50cc以下 | 不可 | 不可 | 最短1日 |
小型限定普通二輪免許 | 125cc以下 | 一般道で可能(免許取得から1年以上経過する) | 最短6日 | ||
AT小型限定普通二輪免許 | 最短5日 | ||||
普通自動二輪免許 | 400cc以下 | 可 | 最短9日 | ||
AT限定普通自動二輪免許 | 最短7日 | ||||
大型自動二輪免許 | 18歳〜 | 400㏄以上(上限なし) | 最短13日 | ||
AT限定大型自動二輪免許 | 400㏄以上650㏄以下 | 最短11日 |
二輪免許はバイクの排気量ごとに区分されています。排気量50cc以下のバイクに乗れる原動機付自転車免許、400cc以下の普通二輪免許、401cc以上の大型二輪免許の3種類がおおまかな分類です。
小型二輪免許は、普通二輪免許で乗れる排気量400ccまでのバイクのうち、125cc以下の小型バイクに限定した免許であるため「小型限定普通二輪免許」とも呼ばれます。さらに、変速操作の有無によって「小型限定普通二輪免許」と「AT小型限定普通二輪免許」に分けられます。
小型二輪免許を取得できるのは普通二輪免許と同じく満16歳からです。ただし、あくまで免許の取得できる年齢が満16歳以上であり、16歳未満でも自動車教習所に入所することは認められています。
具体的な基準は教習所によって異なりますが、卒業検定前に満16歳になる場合は入学を認めている教習所や、16歳の誕生日の1〜2ヶ月前に入学を認めている教習所もあります。
最も一般的な小型二輪免許の取得方法として、自動車教習所を経て免許を取得する流れを解説します。大まかな流れは以下のとおりです。
教習所を卒業せず、免許試験場で直接、技能試験と学科試験を受けて免許を取得する方法もあります。合格すれば一発で免許が取得できるため「一発試験」もしくは「飛び込み試験」とも呼ばれます。大まかな流れは以下のとおりです。
費用 | 金額 |
---|---|
受験料 | 2,600円 |
試験車使用料 | 1,450円 |
交付手数料 | 2,050円 |
取得時講習 | 12,000円 |
応急救護講習料 | 4,200円 |
合計 | 計22,300円 |
2018年4月の道路交通法改正により、AT小型限定普通二輪免許の取得が短時間で済むようになりました。1日あたりの技能教習上限時間が引き上げられたため、普通自動車免許保持者がAT小型限定普通二輪免許を取得する場合、これまで最短でも3日を要しましたが、現在では最短2日で教習所を卒業できるようになっています。
教習所によっては2日間で教習を終えられる特別カリキュラムを用意し、短期間での免許取得をサポートしています。特別カリキュラムは、およそ2万円の追加料金や人数制限、実施曜日の制限があるものの、忙しい人でもAT限定の小型二輪免許を取得できるように配慮された教習です。
一切の取得免許がない状態では技能教習12時限・学科教習26時限(1時限50分)のカリキュラムを受ける必要があります。その費用は地域によって差がありますが、おおよそ15万円〜20万円ほどです。AT限定免許の取得費用はそれよりも1万円〜2万円ほど安くなる傾向にあります。
普通自動車免許を保有している場合は、すでに交通法規を理解しているとみなされるため、学科教習が大幅に短縮されます。
さらにAT限定の小型二輪免許の取得であれば、技能教習8時限・学科教習1時限の合計9時限の教習で済みます。1日あたり2〜3時限の教習を受けられれば、入所手続きと免許試験場での手続きを合わせて最短6日でAT限定小型二輪免許を取得することも可能です。
免許の種類 | 普通自動車免許の有無 | 教習所の費用の目安 | 教習時限 |
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小型限定普通二輪免許 | なし | 15万円~20万円 | 学科教習26時限 技能教習12時限 |
あり | 8万~12万円 | 学科教習1時限 技能教習10時限 |
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AT小型限定普通二輪免許 | なし | 12〜18万円 | 学科教習26時限 技能教習9時限 |
あり | 6〜10万円 | 学科教習1時限 技能教習8時限 |
小型二輪免許は排気量125㏄以下の小型バイクに乗れる免許です。高速道路は走れませんが、通勤や通学に便利な原付二種バイクに乗ることができ、普通二輪や大型二輪に比べると時間や費用をかけずに取得できます。
普通自動車免許を取得している方なら、公認教習所での手続きを含めて最短6日でAT限定小型二輪免許を取得可能です。また、狭き門ではありますが、一発試験に合格すれば、合計22,300円で免許が手に入ります。
取得しやすい免許ですが、小型バイクで自動車と衝突すると、命に関わる大きな事故につながる恐れがあります。小型二輪免許を取得したら、きちんと自動車保険に加入し、ルールを守って運転するようにしましょう。
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