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車の盗難を防止するためにはどうしたらいい?おすすめのグッズ・サービスや注意点について

自動車の盗難対策は万全でしょうか? 高級車や人気車は、昔から自動車盗難の被害リスクが高い傾向にあります。未然に防ぐためには、盗まれやすい車種や盗難多発地域を知っておくことはもちろん、効果的な盗難防止グッズなどの知識を身につけることが欠かせません。

この記事では、自動車盗難の現状や、グッズやサービスを活用した対策法、盗難に遭ってしまったときの対処法などを紹介します。

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1. 自動車盗難の実態

自動車盗難認知件数は近年減少傾向にありますが、海外で人気がある高級SUVやハイブリッドカー、ワンボックスカーなどの特定車種は依然として盗難の被害を受けやすい状況にあります。国際貿易港が近い茨城・千葉・愛知・大阪などで多発していることから、海外への輸出を目論む犯罪組織による犯行がその大半を占めていることがうかがえます。

車の防犯性能は年々進歩しているものの、プロの窃盗団はその脆弱性を見つけては犯行におよびます。車を盗難から守るためにも、まずは盗難に対する知識と心構えを身につけることが必要となります。


2. 車の盗難防止グッズ・サービスの選び方


もともと車に付いている防犯装置もありますが、それだけでは盗難防止には不十分です。では、犯罪から自分の車を守るにはどのようにしたら良いのでしょうか。


2.1. 商品のタイプから選ぶ

自動車盗難への対抗手段は、警報器などのグッズを車に取り付けて盗難自体を防止する方法と、車両位置追跡サービスなどへ加入して迅速に車を取り戻す方法の2種類に分けられます。手軽なのは盗難防止グッズですが、グッズによる対策をかいくぐって車が盗まれてしまう場合もありますので、グッズとサービスを組み合わせ、より高い確率で愛車を守ることをおすすめします。


2.2. 目的別に選ぶ

盗難防止グッズには「犯行を妨害するもの」と「犯行意欲を失わせるもの」があります。操作部をロックして車の移動を妨げるグッズは犯行を妨害し時間をかけさせるのが目的です。警報器やライトなどのグッズは犯行意欲を失わせることで盗難を未然に防ぐのに効果的です。見るからに強固なロック装置などは両方の効果が期待できます。

しかし、着脱が困難なグッズはいずれ使わなくなり、挙げ句の果てに車が盗まれたのでは意味がありません。着脱しやすい複数のグッズと、警報器などの着脱不要なグッズやサービスを組合せて、二重三重の防御策を講じるのが盗難防止に有効です。


3. 車の盗難防止グッズ・サービス9選

自動車盗難に有効なグッズやサービスをご紹介します。


3.1. スマホ連動のGPS(追跡)アプリ

車にGPS発信機を取り付け、スマートフォンアプリを用いて車の現在位置を特定できるようになるのが「GPSトラッカー」と呼ばれる追跡グッズです。盗難車両を追跡することで盗まれた車を取り戻せる可能性が高まります。

バッテリー内蔵の発信機は手軽に装着できる反面、バッテリーの充電に気を使う必要がありますが、車のバッテリーから電力を得る発信機ならバッテリー切れを心配する必要はありません。ただし、どちらも発見されてしまえば効果を失うため、発見されづらい位置に取付ける必要があります。また、継続的に通信費がかかる点にも注意が必要です。


3.2. ハンドルロック


ハンドルロックとは、長い棒状の大型ロック装置をハンドルに取付けることで、ハンドル操作困難にさせて車の移動を妨げる盗難防止グッズです。多くの車にはハンドル内部機構にロック機構が備わっていますが、エンジンが始動すれば解除されてしまうため、標準装備のハンドルロックは盗難防止には不向きです。

強固につくられた後付けのハンドルロックは、犯行に時間をかけさせる効果が期待できます。大型のハンドルロックは保管場所が確保しづらい難点があるものの、比較的コンパクトな製品やガラス破砕用の緊急脱出ハンマーとしての機能を備えた製品もあります。


3.3. ペダルロック

ペダルロックとは、主にブレーキペダルを操作できなくすることで車の操作を困難にさせる装置です。脱着の際に足元に潜り込まなければならないため、装着にはやや手間がかかりますが、中には鍵付きのレバーを引くだけで簡単にペダルをロックできる製品もあります。


3.4. タイヤロック

タイヤに大型のロック装置を取付け、タイヤを回転しないようにして移動を阻害する盗難防止グッズです。強固である反面、重く大きいため、持ち運びや着脱がしづらいのがデメリットとなりますが、自宅での駐車や長期間車を動かさない場合の使用には適しています。


3.5. セキュリティアラーム

車に異常があった際にホーンや警報を鳴らして犯人を威嚇しつつ犯行を周知させるグッズです。標準装備されている車もありますが、後付け品のほうが豊富な動作条件に設定することができるため、セキュリティ性能は高いといえるでしょう。ただし、取り付け不備により些細な環境変化で誤作動を起こす恐れがあるため、専門店に取り付けを依頼することをおすすめします。


3.6. イモビライザー

イモビライザーとは電子暗号を利用した照合システムであり、電子キーの複製を困難にさせるとともに正規キー以外でのエンジン始動を妨げる装置です。現在では多くの車に搭載されていますが、それだけ解除方法も広く知れ渡っているため、確実な盗難防止装置とは言えません。ただし、後付けイモビライザーであれば制御本体位置を発見されづらい場所に移動できるため、内蔵型より安心です。


3.7. センサーライト

盗難の多くは夜間に行われるため、車庫や駐車場を照らす人感センサー付きのライトを取付けることで人目に付きやすくし、犯行を躊躇させる効果が期待できます。また、車内で光るダミーセキュリティライトも一定の効果を上げます。停車中に常時点灯するものに加え、衝撃感知センサーや照度センサーに反応して点灯する製品もあります。


3.8. 車用カバー

カバー自体には窃盗を防ぐ効果はありませんが、車種を特定させないことで窃盗の対象となる確率を減らせることが期待できます。特に希少な車を所有している場合には効果的です。ただし、車内に乗り込まれてしまうと犯行の様子が周囲から見えにくくなってしまうというデメリットがあります。


3.9. 車両追跡サービス

車両追跡サービスは、警備会社などが提供する車両位置特定サービスです。盗難に遭った際にGPS衛星などのデータを用いて車両の位置を特定すると共に、警備員が現場に急行するサービスなどが受けられます。年単位での期間契約であるため多額の費用がかかるものの、いざ盗まれた際には最も安心できるサービスといえるでしょう。


4. 車の盗難対策における注意点

盗難防止グッズやサービスも重要ですが、盗難被害に遭いにくい環境を整えることも重要です。盗難を防止するための注意点を2つ解説します。


4.1. 人の目につきやすい駐車場を選ぶ

自動車盗難の犯行のほとんどは多くの人が寝静まる深夜から朝にかけて行われるため、なるべく人通りが多い場所の駐車場に車を停めることで盗難確率を下げることができます。月極か一時的な駐車かを問わず、車を停める際はなるべく周囲が明るく人や車の往来が多い駐車場を選ぶようにしましょう。


4.2. キーをつけたまま車から離れない

たとえわずかな時間でも、キーをつけたまま車を離れることは避けましょう。最も車を盗まれやすい状況となる上、キーのつけっぱなしやエンジンのかけっぱなしは停止措置義務違反に該当し、反則点1点、反則金6,000円が課せられることにもなります。また、ドライバーに過失があるとみなされ盗難時の保険金が支払われない場合もあります。


5. 車が盗難された場合に必要な手続き

いざ盗難に遭ってしまってしまった時に的確に行動できるよう、必要な手続きについて知っておくことも必要です。ここでは盗難後に必ずすべきことを解説します。


5.1. 警察に盗難届を出す

自動車盗難に遭ったら、まず最寄りの警察署へ行き盗難届を出します。盗難届を出す際には、ナンバー・車種・色・特徴といった車の情報と、盗難された日時や場所、状況などを伝える必要があります。

盗難の届け出が終わると受理番号が交付されます。盗難届の受理番号は今後の手続きに必要であるため確実に控えておきましょう。


5.2. 一時抹消登録を行う

次に、一時抹消登録手続きを行います。普通車の場合は運輸支局で行い、軽自動車の場合は軽自動車検査協会で行います。手続きには車検証とナンバープレートの提出が求められますが、盗難による紛失の場合は理由書を提出することで手続きを進めることができます。

普通車に限り、一時抹消登録をすることで自動車税の還付を受け取ることもできます。ただし、盗難された車が見つかり、再度使用する場合は新たに車検を受けなければならないため、盗難からある程度の期間を置いてから手続きを行う人もいます。


5.3. 保険会社に連絡する

加入している自動車任意保険会社にも忘れずに連絡しましょう。加入している保険内容によっては保険金の支払い対象になる場合があります。連絡後は、対面による保険会社への状況説明と調査を経て保険金の支払い手続きに移ります。


5.4. 都道府県税事務所に申し立てをする

一時抹消手続きをしない場合は、都道府県税事務所に申し立てを行いましょう。申し立てを行うことで盗難に遭った翌月から車が発見された月までの自動車税が減額される上、盗難された車の翌年の自動車税を支払わずに済みます。ただし、同月内に盗難された車がみつかった場合は減額されません。軽自動車の場合には減額措置はありませんが、翌年の軽自動車税が課税されないように管轄する市区町村役所へ連絡しておきましょう。


6. 監修者(株式会社 日本交通事故鑑識研究所)コメント

自動車盗難件数は減少傾向にあるものの、車にまつわる犯行の中でもなかなか撲滅できないものの一つです。盗難多発地域にお住まいの方や希少車・高級車にお乗りの方は特に注意を払い、せっかく手に入れた車をしっかり守ることに努めましょう。

そのためには盗難防止グッズやサービスを利用することも大切ですが、日頃の心構えも欠かせません。盗難が起こりそうな人目につきにくい場所への駐車を避けたり、キーの管理をしっかりと行ったりなど、ちょっとした注意が盗難を防ぐことにつながります。

スマートキーが普及してからは、スマートキーが発する電波を特殊な装置で経由させて離れた場所にある車を始動させる「リレーアタック」やスマートキーの電波をコピーする「コードグラバー」が横行するなど、盗難の手口も巧妙化しています。

スマートキーを玄関先に置かないことや、キーを持ち歩く際は電波遮断ポーチに入れるなど、わずかな工夫を面倒がらずに施し、あなたの愛車を盗難からしっかりと守りましょう。

監修:株式会社 日本交通事故鑑識研究所

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