今日、私たちが暮らしている社会は多種多様な“不確実性”を宿しています。
例えば、明日、交通事故に遭うかもしれないし、火災や自然災害に見舞われることだってあるかもしれません。
そんな、いつ起こるかわからないトラブルに備えるための保険が「損害保険」です。
日本の保険法では損害保険契約について「保険者が一定の偶然の事故によって生ずることのある損害をてん補することを約するものをいう」と定めています。ここでいう“保険者”とは、損害保険会社のことを言います。また“偶然の事故”には台風や地震などの自然災害だけでなく、故意に引き起こされた火事や犯罪などによる被害も含まれます。その理由には、災害にしろ事故にしろ「被害者から見れば偶然の事故」にほかならないからです。
何が起こるかわからない、予測できない危険が拡大している今日だからこそ、毎日の暮らしにもっと安心を。
損害保険とはそんな“安心”を提供するための金融商品なのです。
保険業法では、保険を以下のように大きく3つに大別しています。
さらに、生命保険と損害保険の違いは対象分野だけではありません。生命保険、傷害保険、医療保険などはあらかじめ約定された金額を支払う「定額払い」が基本であるのに対し、損害保険は損害によって実際に被った金額が支払われる「実損払い」が基本になります。
また保険期間についても、生命保険は一般的に20〜30年、損害保険は1年と引受けるリスクの違いとともに差異があります。
生命保険 |
損害保険 |
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![]() 損害賠償責任や利益損失など |
![]() 万が一のことがあった場合家族への 金銭的な保障 |
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![]() 偶然の事故や災害などによる 被害を補償 |
![]() 例えば終身保険なら、 いつか必ず保険金が支払われる |
![]() |
![]() 一定でない |
生命保険
損害保険
対象
ヒト
補償(保障)内容
死亡保険、生存保険など生計維持者に
万が一のことがあった場合家族への
金銭的な保障
リスク
ヒトが死亡する確率は100%
例えば終身保険なら、
いつか必ず保険金が支払われる
対象
ヒトやモノ、
損害賠償責任や利益損失など
補償(保障)内容
自動車保険や地震保険など
偶然の
事故や災害などによる
被害を補償
リスク
事故や災害に遭う確率は
一定でない
保険の販売方法には「代理店型」と「ダイレクト型」の2種類があります。これまでは代理店型の販売が主流でしたが、
1996年に保険業法が改正されたことにより保険は自由化し、業界が大きく変化。
より一人ひとりに合った“個別最適”な商品提供が求められ、かつては「どの人から買うか」が購入ポイントだったものが、
代理店やインターネットなどを通じて「どのように買うか」へと変わっていったのです。
その結果、新たに始まったのがダイレクト型の販売方法です。
「代理店型」は、代理店が企業とお客さまの間に入って販売を支援する方法のこと。お客さまと対面し、商品サービスの説明・販売や契約締結の手続きなどを行い、契約が成立すると企業から代理店に対し手数料が支払われます。
そのため、ダイレクト型と比べると保険料が高めとなります。
「ダイレクト型」は、インターネットを通じて販売する保険のこと。お客さまに対し企業が直接商品サービスを販売するので中間コストが少なく、その結果、保険料が割安になります。
また、インターネットで販売しているため、手軽にアクセスできることもメリットの一つです。
保険の自由化を起点に、日本では2000年頃から始まったダイレクト販売はここ数年にかけ右肩上がりに成長してきました。
現在では10社を超える企業が参入していますが、「代理店型」と「ダイレクト型」を比較すると未だ保険分野においては
「代理店型」の方が大きなシェアを占めているのも事実です。
しかし、下記のグラフからも分かる通り、お客さまのダイレクト販売に対するニーズも年々高まっており、
インターネット技術を活かした販売方法は大きなポテンシャルを秘めているということが言えます。
自由化からおよそ20年、ダイレクト販売の市場が成長する中、最近では割安な保険料というメリットだけでなく、各社が競ってお客さま向けの各種サービスを充実させてきています。そんな状況の今、私たちに必要不可欠なのは競争に勝ち抜くためのさまざまな「挑戦」です。
SOMPOグループの中で「ダイレクト型」損害保険事業の拡大という重要な役割を果たすため、いつでもどこでもつながるインターネット
を通して、自分で商品を自由に選べるダイレクト販売だからこそ、「安心」「納得」を提供できる会社を目指します。