季節の特集
赤や黄色の紅葉が美しい秋。ちょっと遠出をして「秋のドライブ」はいかがですか? 今回は、関東近郊の山や渓谷を中心に、紅葉狩りが楽しめるスポットをご紹介します。
「長瀞」といえば、自然を満喫するレジャースポットが有名ですが、実は、埼玉県でも有数の紅葉スポットでもあるのをご存知ですか? 500mにわたって続く岩畳、秩父赤壁と呼ばれる絶壁を鮮やかに染める紅葉が、川面に映り込む光景は圧巻です。2018年11月1日〜30日には「長瀞紅葉まつり2018」も開催され、月の石もみじ公園、県立自然の博物館「かえでの森」、宝登山神社のそれぞれで木々がライトアップされるなど、昼と夜とで、また違った紅葉を楽しむことができます。
「いろは坂」は、日光市街と中禅寺湖、奥日光を結ぶ全長15.8kmの紅葉ドライブロードです。その特徴は、くねくねとしたカーブと裾野から山頂にかけての標高差が440mもあること。紅葉の色の移り変わりを一度に味わうドライブを満喫できます。途中にはいくつもの紅葉スポットが点在していて、明智平からは「関東平野」が、さらにロープウェイや車で展望台まで上がると「中禅寺湖」「華厳の滝」が一望できます。
もとは源氏の名家・平賀家の屋敷跡だったといわれ、“あじさい寺”の異名を持つ日蓮宗の名刹。11月にはおよそ1,500本ものヤマモミジやオオサカズキモミジ、また、徳川家康の側室である秋山夫人の墓近くにあることからその名がついた「秋山紅(シュウザンコウ)」と呼ばれる珍しいモミジが色づきます。広い境内には、五重塔や仁王門、回廊といった建造物が並んでいて、紅葉とのコントラストは見事。穴場ながらおすすめのスポットです。
戸隠高原は、高妻山、戸隠山、西岳などからなる戸隠連峰の麓に広がる高原で、日本神話で有名な「天の岩戸」が飛来したと伝えられる神秘的なスポットです。鏡池はそんな戸隠連峰に囲まれた、標高1100m程にある池。ウルシ、ナナカマドなどの樹木が紅葉する時期には、静かな水面に、鮮やかな赤や黄色に色づいた山々が見事なまでに映しだされます。特に、風のない早朝の水面はその名の通り「鏡」を思わせる静けさ。逆さ富士ならぬ、逆さ戸隠連峰を一目見ようと多くの観光客が訪れます。
小諸城は、武田信玄の時代に、重臣山本勘助らによって現在の縄張りがされ、豊臣秀吉の天下統一で城主となった仙石秀久によって現在の姿になったと伝えられています。全国的にも珍しい「城下町よりも低い位置に築かれた穴城」であり、現在では跡地に懐古園が造られ、記念館や美術館、動物園や遊園地などが集まる一大観光スポットとなっています。最大の特長は、苔むした石垣と赤く色づいた紅葉のコントラスト、そして樹齢500年ともいわれるケヤキの木です。2018年10月20日(土)から11月18日(日)までは、小諸城址懐古園紅葉まつりも開催され、無料園内ガイドや、戦国武者たちによる甲冑野点(のだて)などが開催されます。
いかがでしたか?今回ご紹介したスポットを参考に、快適な秋のドライブを満喫してください。