クルマ

車が脱輪・落輪したらどうやって脱出する?知っておきたい対処方法について

脱輪・落輪は、JAFの救援出動理由でも上位に位置するトラブルです。いざ脱輪・落輪をしてしまった時のために脱出の手順を知っておくことは、ドライバーとして重要な知識の一つと言えます。

ここでは、脱輪・落輪の対処方法や、脱出の際の注意点などを解説します。

マンガで納得!ダイレクト型保険のこと知ってる?マンガで納得!ダイレクト型保険のこと知ってる?

1. 脱輪・落輪とは

脱輪・落輪とは、タイヤが道路を踏み外して動けなくなった状態のことを指します。側溝などにタイヤを落としてしまった場合や、縁石に乗り上げてしまった状態に加え、雪や砂、泥でスリップして車を動かすことができない「スタック状態」も、脱輪・落輪と呼ばれることがあります。

また、タイヤが車から外れてしまった場合も脱輪と呼ばれますが、この場合は自走することができないため、ロードサービスを呼ぶしか対処法はありません。


2. 脱輪・落輪からの脱出方法


脱輪から脱出するには、3つの方法があります。


ロードサービスへ連絡する

最も確実なのはロードサービスに連絡することです。JAFや自動車保険に付帯しているロードサービスに電話連絡をすることで、安全で確実に脱輪から脱出することができます。


自力で脱出する

脱輪の程度によっては自力で脱出することができます。前片輪を側溝に落としたのであれば、左右どちらかにハンドルをいっぱいに切って、側溝の縁にタイヤが引っかかるように操作して下さい。その状態で、脱出方向へ向かってアクセルを強めに踏めば復帰できる場合があります。

また、側溝での脱輪では、ジャッキで車体を持ち上げてから脱輪したタイヤの下に丈夫な板などを置く方法も有効です。雪や砂の場合は、空転するタイヤの下にフロアマットや板などの滑りづらいものを敷くと脱出できる場合があります。

いずれの方法も、脱出時のアクセル操作は大きく踏み込む必要があるため、脱出した勢いで暴走や衝突などの二次被害に発展する恐れがあります。また、回転したタイヤが脱出に使った道具を跳ね飛ばしてしまう場合があるため、脱出時には慎重な操作と周囲の安全確認が大切です。


周囲の人に協力してもらう

脱輪の程度によっては、周囲の人に協力してもらうことで脱出できる場合があります。雪でタイヤがスリップして動けない程度の状態であれば、数人の力で車を押し動かすことができます。牽引ロープがあれば、救援車の協力を得て脱輪車を引っ張り上げてもらう方法もあります。


3. 自力で脱出する場合の手順

脱輪や落輪を起こしてしまった時は、以下のような手順で対処しましょう。


安全を確保する

脱輪をしてしまったら、まずは安全確保が大切です。追突を避けるため、動けない状態であることが後続車からわかるように、ハザードランプを点灯させます。その後、外の安全を確かめてから車を降りましょう。

車から約50m後方に三角表示板を置き、後続車に注意を促します。見通しが悪い場所や悪天候の場合は、発煙筒も使って後続車に注意を呼びかけましょう。


脱輪・落輪の状態を確認する

安全が確保できたら、車がどのような状態にあるのか確認し、脱出できそうであれば自力で脱出させます。救援車の助けがあれば脱出できそうな状態なら、通行車に助けを求めましょう。極端に車通りが少ない道路での脱輪や、容易に脱出できないと判断される場合は、すぐにロードサービスに連絡をして救援要請をして下さい。


周囲の安全を確認し、脱出する

自力、あるいは助けを借りて脱出する際は、周囲の安全に充分に注意しなければなりません。脱出時の勢いで車が暴走したり、衝突事故を起こしたりする危険があるためです。


車の損傷がないか確認する

無事に脱出できたら安全な場所に車を停め、車の損傷状態を確認しましょう。雪や砂で動けなくなったのであれば大きな問題にはなりませんが、側溝に落下したり、縁石に乗り上げたりした場合には、パンクや足回り部品の破損、エンジン下部の破損によるオイル漏れなどを起こしている場合があります。


4. 脱輪・落輪に関する注意点


脱輪による被害を最小限に抑えるためには、脱出方法を知っておくことはもちろん、装備品の準備や使い方を理解しておく必要があります。脱輪に関わる注意点を解説します。


ジャッキ・スペアタイヤなどの装備を用意しておく

脱輪に備えた装備を常に車に積んでおきましょう。牽引ロープや三角掲示板の準備はもちろん、脱輪の程度によってはタイヤがパンクする場合があるため、パンク修理キットの準備も必要です。そして、それらの使い方も事前に確認しておきましょう。

近年の車はジャッキとスペアタイヤが搭載されていない車が増えていますが、いざという時のために用意しておけばより安心です。

また、牽引ロープを引っ掛ける位置や、発煙灯の使い方を確認しておくことも大切です。自動車保険の保険証券とロードサービスの電話番号は車内に常備しておきましょう。


脱出後に車の損傷がないか点検をする

脱出後はすぐに走り出さず、車の損傷箇所を点検しましょう。エンジンオイル漏れ、足回りからのオイルやグリス漏れ、タイヤのパンクなどがないか確認します。特にタイヤの側面はパンク修理キットでは補修できない場合があるため注意が必要です。走行に支障がないかどうか、入念に確認しましょう。

その後は速やかにカーディーラーや整備工場に点検を依頼してください。目に見えない箇所の損傷や歪みに加え、塗装が剥がれた箇所から錆が発生する場合があるため、プロの目で損傷状態を確認してもらうことをおすすめします。


脱輪・落輪した際は基本的にプロに依頼する

脱輪からの脱出作業は危険を伴います。慣れない人が作業すると被害が拡大する恐れがありますので、安全な作業できる状態が確保できなければ、迷わずロードサービスに任せましょう。


5. 監修者(株式会社 日本交通事故鑑識研究所)コメント

脱輪・落輪を起こしたら、まずは気持ちを落ち着かせることが大切です。冷静な状態で安全を確認し、脱出させる方法を考えましょう。

脱出方法は脱輪の状況によって異なるため、正解がありません。前から出るか、後ろから出るかでも手段は変わりますし、脱輪したタイヤが駆動輪かどうかでも変わります。自力で脱出するにしても、牽引して脱出するにしても、安全、確実、かつ車へのダメージを最小限に抑える脱出方法をその場で探さなければなりません。

何度も脱出にトライすると状況をさらに悪化させたり、車体の傷を増やしてしまうこともあるため、脱出作業に少しでも不安があるようなら、迷わずロードサービスを利用するようにしましょう。

監修:株式会社 日本交通事故鑑識研究所

■「おとなの自動車保険」についてはこちら
https://www.ins-saison.co.jp/otona/