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車名と車種の違いとは? 用途車種の見分け方について

言葉の響きは似ていますが、それぞれ意味が異なる「車名」と「車種」。その違いをご存知でしょうか。特に自動車保険においてこれらの言葉が使われる場合、日常での使われ方とはやや異なる意味合いを持ちます。

ここでは、「車名」と「車種」の意味合いの違いから、ナンバープレートによる車種の見分け方、ナンバープレートの読み方まで解説します。

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1 車種とは

「車種」という言葉は、セダンやミニバンなどのボディタイプを指す言葉として使われます。また、会話の中ではメーカーがつけた車の固有名称を指すものとして用いられるケースもあります。

しかし、自動車保険における「車種」とは、もっと大きな区分を指します。これらは自動車保険を契約する上でぜひとも覚えておきたいものです。


1.1 自動車保険における車種と車名の違い


自動車保険では、プリウスやN-BOXのような車の固有名称は「車名」と呼ばれます。「車種」は普通乗用車や軽自動車などの分類を指し、自家用と営業用の使用区分を「用途」と表します。これらはまとめて「用途車種区分」の名称で呼ばれ、自動車保険における車の分類や保険料の算出に用いられます。


2 用途車種の見分け方

「用途車種区分」は車検証の記載内容で確認できるほか、ナンバープレートの色やナンバーに記載された「分類番号」などによって確認することができます。

白地に緑文字のナンバープレートは自家用普通車、緑地に白文字は営業用普通車です。黄地に黒文字は自家用軽自動車、黒地に黄文字は営業用軽自動車と色分けされており、ひと目で用途車種区分が識別できるように配慮されています。

また、都道府県名などの横に記載された1〜3桁の数字で表される「分類番号」は、1桁目の数字で車のサイズや用途を見分けられるようになっているのが特徴です。1桁目の数字が5であれば小型自動車を表す5ナンバー車、3であればより大型の3ナンバー車と分類できます。

ひらがな1文字で表された表示も車の用途を示すものであり、文字によって自家用、営業用(事業用)、レンタカー用と、詳細な区分が確認できるようになっています。



ナンバー色(用途車種区分) 自動車種別 分類番号
白地・緑文字(自家用普通車) 貨物自動車 1・1〜19・100〜199
乗合自動車 2・20〜29・200〜299
緑地・白文字(営業用普通車) 乗用自動車 3・30〜39・300〜399
小型貨物自動車 4・40〜49・400〜479
6・60〜69・600〜699
小型乗用車 5・50〜59・500〜579
7・70〜79・700〜779
特種用途自動車 8・80〜89・800〜879
大型特殊自動車 9・90〜99・900〜999
大型特殊自動車(建設機械) 0・00〜09・000〜099
黄地・黒文字
(自家用軽自動車)

黒字・黄文字
(営業用普通車)
軽貨物自動車 40〜49・480〜499
軽乗用自動車 50〜59・580〜599
軽特種用途自動車 80〜89・880〜899

3 ナンバープレートの見方


ナンバープレートの正式名称は「自動車登録番号標」といい、公道を走行するために必ず必要なものです。ナンバープレートの表示や色、大きさにはすべて意味があり、車の用途区分を見分けるほか、車両の固有番号として犯罪抑止や事故対応にも役立ちます。

では、ナンバープレートは具体的にどのような見分け方ができるようになっているのでしょうか。


3.1 塗色(用途車種区分)


ナンバープレートは、塗色で用途車種区分がひと目でわかるようになっています。前述したように、白地に緑文字は自家用普通車、緑地に白文字は営業用普通車です。また、黄地に黒文字は自家用軽自動車、黒地に黄文字は営業用軽自動車です。この他、青地に白文字の外交官車両や、文字背景に図柄が入ったご当地ナンバーなどもあります。


3.2 使用の本拠


ナンバープレートの各都道府県名や地域名は、管轄運輸支局や自動車の検査登録事務所所在地を表します。地域名は実際の行政区分であるとは限らず、「富士山」や「湘南」など、行政としては存在しない名前を用いた、いわゆる「ご当地ナンバー」もあります。ご当地ナンバーの中には、地域の特産品や観光スポット、ご当地ゆるキャラなどの図柄がナンバープレートの背景にあしらわれているものもあります。


3.3 分類番号


分類番号とは、自動車種別を表す1〜3桁の数字です。1桁目の番号によって車の種別を特定することができます。各種別の俗称として、1桁目の数字を用いた「○ナンバー車」と呼称されるのが一般的です。「3ナンバー車」は乗用車を指し、「5ナンバー車」は小型自動車を指します。


3.4 事業用判別文字


1文字のひらがな、もしくはアルファベットによって、自家用・営業用(事業用)・レンタカー・駐留軍人軍属私有車両などが判別できます。「れ」と「わ」はレンタカー用です。「お」「し」「へ」「ん」は不吉・見間違い防止・発音困難などの理由で用いられません。


3.5 自動車登録番号


もっとも大きく表示される4桁の数字は、「・・-・1」から「99-99」まで通し番号が用いられる車両固有の自動車登録番号です。運輸支局の管轄地位域によって変更される場合や、希望ナンバー制度を利用して任意の番号にすることもできます。ただし揃目などの特殊な番号は人気が高いため抽選によって決められます。


3.6 大きさ


車両総重量8t以上・最大積載量5t以上・乗車定員30人以上の普通車は、大型ナンバープレートが装着されます。


4 主な車種とその特徴


もっとも生活に身近な「自家用8車種」と呼ばれる8つの車種について、その特徴を解説します。それぞれの区分で保険料や維持費が異なります。


4.1 自家用普通乗用車


自家用普通乗用車は排気量2,001cc以上、全長4,701mm×全幅1,701mm×全高2,001mm以上の乗用に適した比較的大型の自動車を指します。分類番号が3で始まるため「3ナンバー車」と呼ばれます。この規格に該当する乗用車であれば形状は問わず、大型セダンや大型ミニバン、大型SUVなど多くの乗用車が該当します。


4.2 自家用小型乗用車


排気量2,000cc以下、全長4,700mm×全幅1,700mm×全高2,000mm以下の規格に収まる車は、「5ナンバー車」と呼ばれる自家用小型乗用車です。3ナンバーより小型なボディによる小回りの良さが特徴であり、コンパクトカーやコンパクトSUV、小型セダンや小型ミニバンなどが自家用小型乗用車に分類されます。7ナンバーが割り振られる車もあります。


4.3 自家用軽四輪乗用車


いわゆる軽自動車であり、排気量660cc以下、全長3,400mm×全幅1,480mm×全高2,000mm以下が規格です。小さなボディによる運転のしやすさと、安価な車両価格や維持費が特徴です。分類番号は5ナンバーか7ナンバーが割り当てられます。


4.4 自家用小型貨物車


5ナンバー規格に収まる貨物専用車は、4ナンバーもしくは6ナンバーが割り振られる自家用小型貨物車に分類されます。荷室面積が1平方メートル、座席よりも荷室が広いことなどの条件が設けられており、荷物の運送に適した1BOXバンやライトバンなどが該当します。1年おきの車検が義務づけられているものの、安価な維持費が特徴です。


4.5 自家用軽四輪貨物車


軽自動車規格に合致した貨物車は、自家用軽四貨物車と呼ばれます。自家用小型貨物車と同様の特徴をもちながら、軽自動車特有の安価な車両価格と維持費で運用できる貨物車です。軽1BOXバンや軽トラックなどが該当し、分類番号は4および6ナンバーが割り振られます。


4.6 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t以下)


排気量2,001cc以上、全長4,701mm×全幅1,701mm×全高2,001mm以上かつ小型貨物車と同様の特徴がある車は1ナンバーの自家用普通貨物車に該当します。1年ごとの車検と安価な維持費は貨物車と同様ですが、任意保険は割高であり、高速道路も中型料金となります。ピックアップトラック、大型SUVやワゴンを改装したものも自家用普通貨物車に該当します。


4.7 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t超2t以下)


小型トラックなどが該当する最大積載量が0.5t超2t以下の自家用普通貨物車は、最大積載重量0.5t以下の貨物車と同じ1ナンバー車ではあるものの、保険料や自動車税の額がわずかに高くなります。その他の特徴は最大積載重量0.5t以下の貨物車と同様です。


4.8 特種用途自動車(キャンピング車)


警察車両や消防車、救急車やキャンピングカーなど特殊な用途に用いられる車は8ナンバーが割り当てられます。維持費が安価であることに加え、新車・中古車を問わず車検が2年おきになるメリットがありますが、保険会社によっては保険の加入を認めていない場合があります。


5 監修者(株式会社 日本交通事故鑑識研究所)コメント

自動車保険は、自家用普通乗用車や自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車などの「車種」を基本として保険料を算出します。特に乗用に用いられる車は、型式別料率クラス制度によって車名や年式、グレードごとの安全性や事故発生率などを加味して車ごとの保険料基本額が決定されますので覚えておきましょう。

また、保険の契約時に限らず、車種の違いによるナンバープレートの見分け方を知っておくことや、相手車両の運転の特性を知っておくことは安全運転に少なからずプラスとなるものです。たとえば前を走る車が「わ」ナンバーのレンタカーであれば、もしかしたらあまり運転に慣れていないかも、という判断から車間距離を空けるなどの対策が取れるかもしれません。そうした点からも、ナンバープレートの見方を覚えておいて損はないでしょう。

監修:株式会社日本交通事故鑑識研究所

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