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電柱に車をぶつけたらどうすればいい?正しい対処方法や修復代、弁償の有無を解説!

狭い道を走行するときや路上で停車するときに、車を電柱にぶつけたりこすったりしてしまうこともあります。公共物とされる電柱を傷つけてしまったらどのように対処すればいいのか、不安に思う方も多いでしょう。

また、自動車保険には自賠責保険と任意保険(自動車保険)の2種類があるので、どちらの保険で電柱の修復代が補償されるのかも気になるのではないでしょうか。

本記事では、電柱に車をぶつけてしまったときの的確な対処方法、修復代や保険との関係性をわかりやすく解説します。

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1.電柱に車をぶつけたときの正しい対処方法

電柱に車をぶつけたとき、事故の当事者として真っ先に行うべきなのが二次災害を防ぐ対応です。たとえ被害者のいない単独事故だったとしても、自身の起こした事故で新たな被害が生じないように責任をもって行動しましょう。

この前提を踏まえたうえで、以下のような対処を取ってください。


緊急措置を行う

事故を起こした車を路上に停めたままでいると、通行人やほかの車が接触するなどして二次災害につながるリスクがあります。事故を起こした車が走行できる状態であれば、安全な場所に移動しましょう。

移動させられない、または移動させてもほかの車が通りにくいなど支障がある場合は、三角表示板や発煙筒で事故の発生と危険を知らせて下さい。


警察に連絡する

交通事故を起こした加害者の法的義務には、先ほどの緊急措置義務のほか、警察に対する事故発生の報告もあります。報告内容は、交通事故の発生した日時と場所、被害者や損害を与えたものの有無や程度、事故車両の積載物、事故後に講じた措置などです。

事故報告を怠ると道路交通法違反となり、安全運転義務違反2点と電柱に衝突をしたことによる「当て逃げ」の付加点数5点の、計7点の違反点数を課されます。また、警察への報告がなければ交通事故証明書が発行されないので、必ず報告するようにしましょう。

警察への報告をすれば、物損事故として処理され、違反点数や反則金などの罰則を受けることは少ないでしょう。ただし、事故の要因(飲酒や居眠り運転等)によっては、罰則になることもあります。


保険会社に連絡する

任意保険に加入している場合は、加入している保険会社に事故の連絡をします。保険に加入していれば自動的に保険金が支払われるわけではないので、補償を受ける場合には自身で連絡する必要があります。


電柱の所有者を確認する

死傷者はおらず物にのみ損害が発生した物損事故、人の生命・身体に損害が生じた人身事故に関わらず、加害者は事故の損害を賠償しなければなりません。対象が電柱の場合は、加入している保険会社に連絡をし、保険会社から電柱の所有者に確認してもらうようにしましょう。

警察から所有者へ連絡してもらえるケースもあるので、現場に来た警察に相談するのも良いでしょう。


事故現場の記録をとる

損害賠償額の決定には、交通事故に至った理由や現場の状況が影響します。そこで、交通事故の記憶が少しでも新しいうちに、現場の様子や事故に至る経緯などを写真や文章に記録しておくようにしましょう。

ほかにも、対応した警察署や警察官、連絡したときの保険会社の担当者、電柱の所有者など関係者の情報も重要な情報です。


2.電柱にぶつけたら弁償をしなくてはいけない

家や車といった個人の所有物とは違い、電柱は公共物とされています。多くの人が利用する公共物も、個人の所有物と同じように弁償しなくてはなりません。

以下では、公共物である電柱にぶつけたときの弁償の必要性についてお伝えします。


電柱にぶつけたら全額自己負担に

道路交通法では、道路にある公共物を壊した場合、道路管理者が加害者に対して道路の維持管理にかかる工事費(全部または一部)を負担させることができると定めています。つまり、電柱にぶつけたときは、加害者である運転手は損傷部分の修復費用を弁償しなければならず、修復費用には工事費や工事にかかる人件費なども含まれます。

自賠責保険は交通事故などで他人を死亡させたり、ケガをさせたりした場合の「被害者の身体に対する損害賠償」のみに限定されます。
そのため電柱の修復費用は補償されません。

また、運転手自身のケガや車両の損害についても自賠責保険では補償されません。
任意保険で対象となる補償をセットしていないと全額自己負担となるので注意が必要です。


電柱の損害賠償額はさまざま

電柱の弁償にかかるお金は数万円から数百万円とさまざまで、工事にかかる実費を請求されることが一般的です。

電柱本体に損傷を与えただけであれば数万~30万円ほどになることが多いようです。しかし、電柱に付属する設備まで破損させてしまうと、工事にかかる部品や人件費がかさみ、修復代が跳ね上がることもあります。

個人が払えないほどの高額な賠償金で困らないように、対応できる保険に加入していざというときに備えておくのがおすすめです。


3.電柱にぶつけたときに適用される保険

電柱に車をぶつけたとき、自賠責保険では修復代が補償されません。修復代を保険で補償するには、任意保険に加入しておきましょう。

ここでは、電柱にぶつけたときに適用される任意保険の補償内容について説明します。


電柱の損害には対物賠償保険

任意保険では、交通事故による相手の財産への損害を対物賠償保険で補償します。電柱も「相手の財産」に当たります。ほとんどの任意保険には対物賠償保険が基本補償に含まれるため、電柱の修復代を保険金で賄うことができるでしょう。

しかし、契約内容によって対物賠償保険の限度額は異なるため、対物賠償保険は限度額を無制限にしておくと安心です。


自身の車の損害には車両保険

対物賠償保険は「相手の財産」を補償する保険のため、自分の車の修理代は支払われません。自分の車が事故で損害を負ったときの修理代は、車両保険でカバーされます。

セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」の場合、車両保険は大きく「フルカバータイプ(一般車両)」「エコノミータイプ(車対車+A)」「ミニマムタイプ(車対車のみ)」に分かれており、電柱にぶつけたときなど、自損事故の場合は「フルカバータイプ(一般車両)」のみが補償対象です。


4.車についた浅い傷は自身で修復

電柱にぶつけた自損事故は軽い接触程度で、車の損害がこすり傷程度で済むことも珍しくありません。保険金で修理代を賄うのもいいですが、浅い傷は自身で修復するのもおすすめです。

そこで、車両保険を利用したり専門店に修理を依頼したりせず、車についた浅い傷を自身で直す方法を紹介します。ただし、自身で修復する自信がない場合やきれいに修理したい場合は、最初からディーラーや修理業者に相談して修理を任せたほうが良いでしょう。


コンパウンドやタッチペンが便利

もっとも手軽な修復方法が、カー専門店などで販売されている「コンパウンド」や「タッチペン」を使う方法です。

コンパウンドは研磨することですり傷を目立たなくさせることができるツールで、カラーが残っているような浅い傷の修復に適しています。

線上で下地が見えている傷の場合は、同色の塗料を使ったタッチペンが良いでしょう。傷を埋めるように塗料を塗り、塗料で凹凸になった部分を耐水ペーパーで削れば自然に見えます。

いずれの場合も、修復部以外を触らないように、マスキングテープで修復箇所をマーキングしておくと便利です。


早めの修理が肝心

あまり目立たない浅い傷だと、そのまま放っておいてもいいと考える方もいるでしょう。

しかし、わずかな傷であっても、空気中の汚れや雨、湿気などによってサビや腐食が進み、想像以上に車が傷んでしまうこともあります。なるべく早く修復するようにしましょう。


5.電柱にぶつけたときも対物賠償保険と車両保険があれば安心

電柱は道路に備えられた公共物とされることが多いですが、車をぶつけて損害を与えたら弁償する必要があります。

車や歩行者などの相手がおらず電柱を損傷させただけの事故であれば、自賠責保険での補償は受けられません。任意保険の対物賠償保険や車両保険などに加入していなければ、電柱の修復代やご自身のお車の修理代・けがの治療費を全額自己負担で対応することになります。

事故の状況や規模によっては高額な賠償額にもなりえるため、万が一に備えて任意保険に入っておくことをおすすめします。基本補償として限度額無制限の対物賠償保険がついており、必要な車両保険をカスタマイズできる「おとなの自動車保険」を検討してみて下さい。

■「おとなの自動車保険」についてはこちら
https://www.ins-saison.co.jp/otona/



■監修
  • 内山 貴博
    プロフィール:
    内山FP総合事務所株式会社代表取締役。九州共立大学経済学部非常勤講師。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座などを担当。専門誌や情報サイトでの執筆も。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティング業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務(英語)を開始するなど、FPとしてできることは何でも挑戦すべく、日々活動中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。「FPお金レッスン」動画も配信中。

    HP:https://uchiyama-fp.com/
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