クルマ

ヒョンデのKONA(コナ)を試乗体験!充電費用はどれくらいかかる?

更新

2024/05/27

公開

2024/05/27

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「次世代の自動車」と聞いて多くの方が連想するのは、「BEV」※ではないでしょうか?興味がある、次で買い替えを検討しているという方も多いことと思います。

電気自動車(EV)」は総称であり、BEV(バッテリー駆動の電気自動車)、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、FCEV(燃料電池車)の4種類ある。BEVは完全に電気で動くのが、従来のガソリン車やPHEVなどとの決定的な違い。

ですが、「充電環境」をはじめとするいろいろな条件が購入のハードルになっているのも事実だと思います。BEVがもっと広まるには何が必要なのでしょうか? Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ)のご協力を得て、7日間の試乗をされたBEV初体験ドライバーの道山さんに取材しました。

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試乗者 道山圭介さん
横浜市在住、市内で物販業を営む39歳。BEVの運転は今回が初めてです。愛車は、2015年発売のHEV「プリウス」。お仕事やご家族の送り迎えなどで週5日ほど運転しています。月平均の走行距離は約1000キロ、ガソリン代は6500円ほど。

目次

    「圧倒的にカッコいいコックピット」体験車両KONA

    「最新ガジェット好き」という道山さんはBEVの試乗に興味津々の様子です。一方で「充電が面倒そうな感じがあって、購入した車を再販売するときの価値が安いと聞くのも気になります。BEV=エコと言われるのには疑問をもっています」と率直に話してくれました。

    次、買うクルマはSUVを考えているという道山さんが体験する車両は、ヒョンデのコンパクトSUV「KONA」。4種あるグレードのうち上位の「Lounge」を直営ショールームHyundai Customer Experience Center横浜(以下CXC、横浜市港北区)でお借りしました。

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    体験車両「KONA」

    KONAの詳細はこちらから案内してくれたのはヒョンデの西尾さん。的確なクルマの説明はもちろんのこと、道山さんと同モデルのプリウスに乗っていた時期もあり、お二人の会話は弾みました。

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    ヒョンデの西尾さん
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    車両が並ぶシックなCXC店内

    KONAの外観、内装を目にして道山さんが大きく心打たれたポイントが一つあります。「コックピットが圧倒的にカッコいい」ことです。大きなディスプレイ2面が広がるインフォテインメントシステムをはじめ「ガジェット好きの心をつかんでくれる」と感激。高価格帯の「IONIQ(アイオニック) 5」と比べても「KONAの方が断然上」とのことでした。

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    2面ディスプレイ(KONAデジタルカタログより)
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    2面ディスプレイ(KONAデジタルカタログより)
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    IONIQ 5コックピット

    USBがType Cなのにも「感動」。回生ブレーキパドルや、360度の高画質映像で駐車をサポートする「サラウンドビューモニター」機能にも驚きの声が上がりました。

    KONAをさっそうと駆り、道山さんはCXCから7日間のBEV体験に出発!スタート時は充電96%で、航続可能距離は377キロ。First-EV-KONA-07-08.png

    「パパ、次これ買って!」家族で満足

    道山さんが7日間走ったおよその走行距離や、運転しての気づきは次の通りです。

    走行日 走行距離 気づき
    1日目(3月21日) 20キロ 仕事先に行った後、自宅へ。車内がとても広いのに、家の車庫に止めやすい!
    2日目 100キロ   自宅から東京湾アクアラインを通り、千葉・木更津まで往復。道が詰まっているときは4段階の回生ブレーキを強めにするとブレーキペダルを踏まずに済み、滑らかに走る。
    3日目 15キロ 家族でプチドライブ。4人乗っても車内は広々と快適で、最新のクルマに家族のテンションも上がりまくり。
    4日目 5キロ 習い事に行く子供の送迎で活用。
    5日目 100キロ 納品や仕入れで仕事先を回る。帰宅時の航続可能距離は約130キロだった。
    6日目 5キロ 航続可能距離は朝100キロに減っていた。前夜寒く雨が降っていたのが原因か。走り出すと距離は増え始めた。
    7日目(3月27日) 15キロ 自宅からCXCへ。到着時の充電は19%、72キロだった。
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    木更津にて道山さん撮影

    道山さんはKONAを運転しての感想を「コックピットは本当に気に入りましたし、目線が高く、視野が広くなり、運転しやすいと思いましたね。車室が広い上に価格以上のラグジュアリー感があり、家族全員が乗れて楽しく感じました」と話してくれました。

    シートやステアリングホイールにヒーターが付いていて、体の触れる部分が直接温まるなど細かい部分もよく考えられているとの評価。完成度が高い満足なクルマだと道山さんは言いました。

    ご家族との外出でも、助手席に座る奥様は「これぐらい広いと楽だよねと強調していましたね」と道山さん。後部座席に座るお子様2人はディスプレイやサンルーフ、ヘッドライトがカッコいいと喜んでいて、「パパ、次のクルマこれ買って!」の言葉も飛び出したそうです。

    充電料金、設置費には負担感

    KONAを返却した道山さんはCXC内の急速充電器で初めての充電を体験。急速充電は出力45kWhで、KONAの電池容量は64.8kWh。30分充電すると電池残量は19%から47%まで回復しました。道山さんはその間にKONAの良さを西尾さんと語り合ったり、航続可能距離の増減や、充電に関するお金関係について尋ねたりしていました。

    航続可能距離について、西尾さんは「気温が低いと距離は短くなりがちですが、走っているうちに電池が温まって距離が伸びることはよくあります。長い下り坂でもよく伸びますよ」と説明してくれました。(なるほど!BEVのバッテリーって残量が減るだけじゃなくて、季節や乗る場所によっては増えるんですね!)First-EV-KONA-11.pngFirst-EV-KONA-12.png

    充電のお金については、いろいろなケースがあります。西尾さんは一例としてCXCで使われている充電について教えてくれました。

    CXC内の急速充電器を使うために必要なe-Mobility Powerの「急速・普通併用プラン」だと、月額料金4180円+急速27.5円/分、普通3.85円/分(いずれも税込み)です。また、6kWh普通充電器を自宅に設置する場合、ヒョンデが扱っている充電器だと工事費込みの目安額が37万円(税込み、設置場所の状況によって上下)ということです。この数字について道山さんの反応は「もっと安く使えると思っていました」。自宅の駐車場に充電器を置くのは、前向き駐車したり物を整理したり、といった検討すべき点も多いかな...と言います。

    KONAの電池容量は全グレード64.8kWhなので、ゼロから満充電にするなら、45kWhの急速充電で84分、6kWh普通充電で11時間(自宅駐車中で充電可)ほどの計算です。なお、ご家庭での電気代は指標として使われることが多い「電力料金目安単価」※31円/kWh(税込み)で考えると、64.8kWhなら2009円という計算になります。(なるほど!自宅に充電器設置すると外出先での充電も殆ど不要だし、自宅駐車中(夜間など)の時間を有効に使い充電も終わるし、コスパも!タイパも!もサイコーになるんですね!)

    (公社)全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)が家電の電気代算出に用いる単価。全国の電力料金を踏まえて決定される。

    BEVに何を求める?

    充電の完了後、道山さんにBEV初体験の感想や購入の考えについてインタビューしました。

    ――KONAを気に入られたようですね。体験前後のBEVの印象を教えていただけますか?

    BEVには、デリバリー車両のような小さくて軽い、チープ感のあるイメージをもっていました。でも、KONAは、自分のプリウスよりも車室が広くて高級感や重厚感があり、そういうBEVもあるんだなと。1週間乗ってみて、価値のあるクルマだと思います。HEV、ガソリン車と同じに乗れると実感でき、いい経験でした。First-EV-KONA-13.png

    ――電欠が不安ということでしたが、実際はいかがでしたか。

    高速を走るときは電池の持ちが想像以上によかった一方で、寒い夜の翌朝大きく減っていたのは気になりました。十分に持つと油断していると、次の日、距離が足りないこともあるかなと。常に充電を考えるのはかなり心配です。また、自宅に充電器を置くのは前向き駐車限定になりそうだったり、車庫に置いている自転車や家族の物を片付けたりと厳しそうなので、外で急速充電になると思います。

    今乗っているプリウスでは毎月だいたい1000キロ走っていて、給油は月1回、約40リットルでガソリン代が約6500円です。KONAで同じ距離を走るなら、充電96%で航続可能距離377キロなので、月3回充電する計算になります。

    ――現状、KONAやそのほかのBEVに乗り換えたいと思いますか?

    二択なら「思わない」ですが、「思わない」を1、「思う」を10とすれば、体験前の1が4になったイメージです。変な話ですが、KONAがHEVだったら、少し高くはありますが、欲しいと思います! そのくらい質がいいクルマだと感じました。

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    道山さんの愛車プリウス(ナンバー部分を加工)

    ――ハードルに感じるのはやはり充電でしょうか。

    はい。充電の管理や料金はとても気になりますね。充電のために外へ出て、必要な時間やお金が増えるというのは...。急速充電のスポットが街中に3、4キロ間隔で設置されたり、10分くらいで200キロ分を充電できたり、満充電で500~600キロ走るクルマが出てきたりすると変わるかなと感じました。(なるほど!やっぱりガソリン車やハイブリッド車に乗っている人はこまめに充電できる安心欲しいですよね...充電スポットの数って、実は全国ガソリンスタンド数とそんなに変わらないんですよ!案外安心!<全国SS:約2.7万、充電SP:約2.0万>
    ...あと、BEVオーナーって、走りながら思いついたら"充電"より、計画的に"事前に充電"(+帰りに自宅最寄りのSPで充電または帰宅後自宅駐車中に充電)って人が多いみたいです!(ここら辺もガソリン車と違いますね!発見!))

    あと、リセールバリューのところもです。今乗っているプリウスは3年前に150万円の値段がついたので、そこのところも含めて次のクルマを選びたいと思っています。

    ――こうなったらBEVを買うという条件はありますか?

    本体価格がガソリン車並みになった上で手軽に充電できたり、充電料金がガソリン代よりも抑えられたりが、まずクリアされてほしい条件ですね。

    みんなの気がかり解決に知恵を集める

    道山さんが話してくれた「今は乗り替えない理由」は、BEVに関心をもつ多くの人が感じているものでしょう。弊社は23年11月に初のBEV試乗イベント「HOW TO EV~Nori-Kura-Be~」を開催。ご参加いただいたご契約者からEVに関する貴重なご意見が寄せられました。

    ご参加者アンケートでは、「BEV買い替えで気になる点」に「価格」や「外出先での充電スポット」、「BEV以外に買い替える理由」に「自宅や近くに充電スポットがない」「リセールなど含めまだわからないことが多い」が挙がりました。

    弊社は、こうしたドライバーの疑問に応えるサービス作りに努めています。ヒョンデをはじめとするEVの事業者とも力を合わせ、皆様の生活に寄り添ったサービスを開発していきます。お役に立てる情報を「おとなの自動車保険」「SA・PO・PO」や、SA・PO・PO内特設サイト「HOW TO EV~教えて!はじめてEV~」にて掲載しますので、ぜひご期待ください。

    「SAPOPO」についてはこちら

    First-EV-KONA-16.png「教えて!はじめてEV」に移るには、SA・PO・POアプリトップの「カーライフ」から「便利でお得なEV」「教えて!はじめてEV」の順にタップ

    保険会社社員の!EVタイケン後記!

    • 今回「はじめてEV」として"EV初体験"の道山さんに試乗いただきましたが、"EVエキスパート"の我々もHyundai社のIONIQ5と最新モデルのKONAの試乗をしました。
    • 道山さんのおっしゃる通り初めてEVに乗る際には『目的地まで充電持つかな...』『充電方法難しいのかな...』と不安や煩わしさも感じていましたが、そんな不安を感じさせない走行距離や車内空間の圧倒的な広さ、静寂性を感じました!!
    • エンジン部分がないので、ビックリするくらい広い!...そして、ホントに静か!クルマに乗ってる感!まったくなし
      ...ヒョンデはBEVの中でも「広さ」「静寂性」はピカイチ!この部分は私の中でも"推し"です!!!
    • あと、道山さんのご不安は、
      ❶バッテリー残量の変化が気になる意識
      ❷充電コストの損得好奇心
      ❸こまめに充電できる安心欲求
      は「購入検討者あるある」ですよね...当然の疑問・不安だと思います。
      でも、記事中に掲載させていただいた通り、ガソリン車・ハイブリッド車と同じではなく、"違う感覚"でBEVを見て研究すると「便利」「お得」な持ち方・乗り方がたくさんありますよ!このコーナーでもどんどんご紹介しますので、皆さんも興味持ってください!!
    • 最後に..."KONA"は運転に慣れていない私でも運転のし易さを感じ、デザイン性にも感動しました...。(ヒョンデのクルマは、道山さんのコメントにもあった通り...KONAだけでなく、エクステリアもコックピットもすべてのデザインが"素晴らしい"です)
    • 乗れば乗るほど感じれるEVの良さを皆さんもぜひ体感ください!
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