自動車保険

スポーツカーの保険料が一般車よりも割高な理由を徹底解説!

更新

2022/02/10

公開

2022/02/10

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走りの楽しさを味わえるのが魅力のスポーツカー。「入手したら、すぐにドライブしたい」という気持ちになる方もいるでしょう。

しかし、「注意して運転すれば大丈夫だろう」と考えて、自動車保険に加入しないまま走行することはおすすめできません。

スポーツカーの自動車保険の保険料は一般車よりも割高な傾向があるため、自動車保険への加入に躊躇いを感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、事故やトラブルにあう可能性は誰にでもあります。スポーツカーであっても一般車であっても、万が一に備えて保険に加入しておきましょう。

本記事では、「スポーツカーの購入を検討している」「スポーツカーを購入したけれども、まだ自動車保険に加入していない」という方に向けて、スポーツカーの自動車保険の保険料が割高になる理由や、保険料以外にかかるスポーツカーの維持費用についても紹介します。

目次

    1. スポーツカーの自動車保険の保険料が高い理由

    自動車保険において、乗用車は基本的に「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の3種類に分類されます。スポーツカーについても、「スポーツカー」というカテゴリーがあるわけではなく、3種類のいずれかに含まれるのが一般的です。

    ただし、なかには、型式別料率クラスの車両保険のクラスが高い車両や特殊な改造を施した車両をスポーツカーと区分し、車両保険の引受制限などの取り扱いにしている保険会社もあります。

    ちなみに、自動車保険の保険料は、車種ごとの事故リスクに基づく型式別料率クラス、および、各個人の年齢、事故の有無などの要素によって決定されます。スポーツカーの自動車保険の保険料が割高なのは、一般車よりも型式別料率クラスが高いことや、車両価格が高いことなどが理由です。

    スポーツカーは修理費が高額になるケースが多く、盗難の対象にもなりやすいため、特に車両保険の料率クラスが高い傾向があることを覚えておきましょう。

    型式別料率クラス(※)は、損害保険料率算出機構が過去のデータに基づいて定めており、多くの保険会社が保険料の算出に用いています。

    詳しくは、おとなの自動車保険のよくあるご質問『「型式別料率クラス」とは、何ですか?』を参照ください。

    ちなみに、2020年1月の型式別料率クラス制度の見直しにより、9段階から17段階へと自家用普通乗用車と自家用小型乗用車のクラスが細分化されました。また、型式別料率クラスは毎年見直しが行われるため、以前、調べたことがあるという方も、改めて損害保険料率算出機構の公式サイトから検索して、最新のクラスを確認することをおすすめします。

    2. 型式別料率クラスが高いスポーツカーを紹介

    ここからは、損害保険料率算出機構の公式サイトで検索した結果に基づき、型式別料率クラスが高いスポーツカー(国産車および外車)を紹介します。

    型式別料率クラスが高い国産車の例

    スポーツカーの例として、レクサスのLSおよびトヨタのスープラの車両について、保険始期日が2022年1月1日~12月31日の場合の型式別料率クラスを表にまとめました。

    車両 対人賠償保険 対物賠償保険 人身傷害保険・搭乗者傷害特約 車両保険
    メーカー:レクサス
    車名:LS
    型式:USF40
    14 10 10 17
    メーカー:トヨタ
    車名:スープラ
    型式:DB82
    7 7 7 15

    また、一般車についても、型式別料率クラス(保険始期日が、2022年1月1日~12月31日の場合)を下表にまとめたので、参考にしてください。

    車両 対人賠償保険 対物賠償保険 人身傷害保険・搭乗者傷害特約 車両保険
    メーカー:トヨタ
    車名:プリウス
    型式:ZVW55
    3 6 3 9
    メーカー:トヨタ
    車名:アクア
    型式:NHP10H
    6 7 9 6
    メーカー:ホンダ
    車名:フィット
    型式:GR8
    6 7 7 6

    これらの表を比較すると、対人賠償保険や対物賠償保険などの料率クラスは、スポーツカーと一般車との間に大きな差がありませんが、スポーツカーの車両保険の型式別料率クラスは、いずれも、15および17と、一般車に比べて高いクラスになっています。

    なお、表の内容は、損害保険料率算出機構公式サイトにおいて2022年1月14日に調査した結果です。

    型式別料率クラスが高い外車の例

    スポーツカーの例として、メルセデスベンツのメルセデスベンツSLK AMG、アウディのR8、ポルシェの911の車両について、保険始期日が2022年1月1日~12月31日の場合の型式別料率クラスを表にまとめました。

    車両 対人賠償保険 対物賠償保険 人身傷害保険・搭乗者傷害特約 車両保険
    メーカー:メルセデスベンツ
    車名:メルセデスベンツ SLK AMG
    型式:171473
    11 6 7 17
    メーカー:アウディ
    車名:R8
    型式:4SDMWF
    8 8 7 17
    メーカー:ポルシェ
    車名:911
    型式:991MA175
    8 1 7 17

    また、一般的な外車についても、型式別料率クラス(保険始期日が、2022年1月1日~12月31日の場合)を下表にまとめたので、参考にしてください。

    車両 対人賠償保険 対物賠償保険 人身傷害保険・搭乗者傷害特約 車両保険
    メーカー:フォルクスワーゲン
    車名:フォルクスワーゲン
    型式:27C
    9 9 9 5
    メーカー:フィアット
    車名:フィアット
    型式:114BS
    9 9 9 5

    これらの表を比較すると、対人賠償保険の料率クラスは、スポーツカーと一般車との間に大きな差がありませんが、スポーツカーの車両保険の型式別料率クラスは、いずれも17と、一般車に比べて高いクラスになっています。

    なお、表の内容は、国産車と同様に損害保険料率算出機構公式サイトにおいて2022年1月14日に調査した結果です。

    3. 保険料以外にかかるスポーツカーの主な維持費用

    スポーツカーを取得・維持する際に必要となる費用は、自動車保険の保険料だけではありません。主な費用としては、以下に示すものもかかることを覚えておきましょう。

    • 税金
    • 車検代
    • 燃料代

    それぞれについて、詳しく説明します。

    税金

    スポーツカーの取得・維持に伴って発生する税金は、以下の4種類です。

    • 消費税(および地方消費税):購入時にかかる国税・都道府県税
    • 自動車税環境性能割:購入・取得時にかかる都道府県税であり、燃費が良い車両になるほど税率が低くなる
    • 自動車税種別割:毎年かかる都道府県税であり、排気量が大きい車両になるほど税率が高くなる
    • 自動車重量税:毎年かかる国税(※)であり、重量が重い車両になるほど税率が高くなる

    自動車税種別割と自動車重量税は、自動車を保有している限り毎年納め続ける必要があることを覚えておきましょう。

    スポーツカーの中には、燃費に優れ、軽量な車両も存在します。課税額を抑えたい方は、燃費が良く、排気量が小さく、重量が軽いスポーツカーを選ぶと良いでしょう。

    新規登録時と車検時に複数年度分をまとめて納付

    車検代

    車検時にかかる費用のうち、自動車損害賠償責任保険の保険料および検査登録印紙代については、スポーツカーと一般車の違いはありません。

    整備費用については、国産車よりも外車の方が高くなる傾向があります。これは、必要な部品を海外から取り寄せなければならず、調達にコストがかかることが原因です。ただし、外国産スポーツカーにもさまざまな種類があり、個々の車両によって整備費用に差があることにご注意ください。

    燃料代

    ガソリン車の場合、燃料代も維持費用としてかかることを意識しておきましょう。

    欧州ではオクタン価表示95のガソリンがレギュラーとされており、多くの外車では、そのようなガソリンで性能が最大になるように設計されています。

    なお、オクタン価とは、エンジン内の異常燃焼の1つであるノッキング現象の起こりにくさ(アンチノック性、耐爆性)を示す指標であり、最もノッキングしやすいn-ヘプタンのオクタン価を0、最もノッキングしにくいイソオクタンを100としています。

    ガソリンはさまざまな物質の混合物なので、同一のアンチノック性を示すような「n-ヘプタンとイソオクタンの混合物」中のイソオクタンの容量%をオクタン価とし、0~100の数値で表していることを覚えておきましょう。

    日本で販売されているガソリンの場合、レギュラーのオクタン価は89~91程度、ハイオクのオクタン価は96~100程度です。そのため、外国産の一般車およびスポーツカーはハイオクのガソリンを給油しなければならず、国産の一般車よりも燃料代が高くなる傾向があります。

    ちなみに、国産のスポーツカーについては、外車と同様にハイオクのガソリンを給油する仕様になっているケースが多数であることを覚えておきましょう。

    4. スポーツカーは型式別料率クラスによって保険料が高くなる傾向にある

    スポーツカーには走りの楽しさを味わえるという魅力がありますが、車両保険の型式別料率クラスが高く、保険料が割高になる傾向が見られます。

    おすすめは、セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」です。基本補償をベースにして、必要な特約を自由に選べるので、公式サイトでシミュレーションをし、自身が納得する保険を組み立ててはいかがでしょうか。

    なお、一部のスポーツカーの場合、「おとなの自動車保険」では車両保険を付帯することができないケースがあることにご留意ください。

    「おとなの自動車保険」では、事故にあった際に、24時間365日、ALSOKの隊員が現場にかけつけるほか、専門の担当者が事故対応完了まで丁寧にサポートします。LINEで担当者と連絡を取ることも可能です。

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    分割払の場合は、新規は年間12,960円、継続は年間9,960円の割引となります。

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    内山 貴博
    監修
    内山 貴博(うちやま たかひろ)

    内山FP総合事務所株式会社代表取締役。九州共立大学経済学部非常勤講師。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。FP相談業務を中心に、セミナー、金融機関研修、FPや証券外務員の資格対策講座などを担当。専門誌や情報サイトでの執筆も。また、中小企業の経営者向けに経営と家計を融合したコンサルティング業務や、日本での生活やお金のことに疑問を抱える外国人向けのFP相談業務(英語)を開始するなど、FPとしてできることは何でも挑戦すべく、日々活動中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。「FPお金レッスン」動画も配信中。

    HP:内山FP総合事務所株式会社
    動画:FPお金レッスン 内山FP総合事務株式会社

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