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赤レンガ倉庫を活かした唯一無二の空間。「GLION MUSEUM」にインタビュー

更新

2023/06/07

公開

2023/06/07

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大阪市港区にある「GLION MUSEUM(ジーライオン・ミュージアム)」では、世界中から集めた希少なヴィンテージカーの歴史に触れることができます。

広大な敷地で存在感を示す赤レンガ倉庫は、1923年に建てられたもの。歴史ある建造物を活かしてオープンしたGLION MUSEUMは多くのカーマニアの心をつかんできました。

今回はGLION MUSEUMでSales Marketingを担当する弘 朋花さんに、4つの展示場やセレクトショップ、併設店についてお話を伺いました。

目次

    1.歴史ある赤レンガ倉庫を活用したGLION MUSEUM

    ― よろしくお願いします。まず「GLION MUSEUM」開館の経緯について教えてください。

    弘さん(以下、弘):当館は、1923年に建設された大阪・築港の赤レンガ倉庫を使用した施設です。築港は明治時代から昭和初期にかけて栄えた港で、建設当時、この赤レンガ倉庫は住友倉庫として利用されていました。

    のちに倉庫としての役目を終え、2007(平成19)年に大阪市へと移管しました。その後の地域活性化に伴い、赤レンガ倉庫を有効活用できるように、大阪市がプロポーザルにて民間事業者を公募した際にジーライオングループが選定されたのです。

    30年間の賃貸契約を締結し、世界中から集めた希少なヴィンテージ車を展示する「GLION MUSEUM(ジーライオン ミュージアム)」として2015年6月にオープンいたしました。

    今年2023年で赤レンガ倉庫は築100年、この場所でクラシックカーミュージアムに生まれ変わって9年目を迎えました。

    ― GLION MUSEUMならではの特徴は何でしょうか?

    弘:古き良き時代の歴史ある建造物を活かし、往時のロンドンやニューヨークの街並みのような空間を演出した、唯一無二な空間であることが特徴です。また、赤レンガ倉庫を用いたクラシックカーミュージアムは日本初の試みとなります。

    2.まるでタイムスリップ。ヴィンテージカーの魅力

    ― 展示場1~4には、それぞれどのような車両が展示されているのでしょうか。

    弘:展示場1は、自動車が誕生して間もない黎明期の車両を展示したヴィンテージゾーンです。

    1850年製フランスの馬車からはじまり、馬車の形状をそのまま受け継いだ1905年製のオールズモビルカーブドダッシュや、今から100年以上前に分業制と流れ作業による大量生産を導入し自動車業界に革命を起こしたT型フォードなどを展示しています。

    展示場2では、1900年代初頭のアメリカにタイムスリップしたかのような、アメリカンヴィンテージの車両展示を楽しめます。

    時は禁酒法、世界恐慌、アルカポネといったマフィアが暗躍した時代の車の中から、実際にアメリカで40年間もの長きに渡りスタジオモデルカーとして映画やテレビで大活躍した1台であり、映画ゴッドファーザー2にも登場する1939年製フォード・デラックスや、1941年製キャデラック61などを展示しています。

    3.ロールス・ロイスや幻の車「トヨタ2000GT」も

    ― ほかにはどのような展示がありますか?

    弘:展示場3は、イギリス発祥の高級車「ロールス・ロイス」がずらりと並ぶヨーロピアンヴィンテージゾーンとなっています。

    ジーライオンミュージアムプロジェクトのきっかけともなった最初の1台であり、また世界に3台しかない大変希少な1929年製ロールス・ロイスファントム2(ツー)ニューポートタウンカーを展示しています。

    ロールス・ロイスのエンブレムはRの文字が二つ重なったデザインになっています。創業者で技術者のヘンリー・ロイスと、メカニズムに感銘を受けた貴族のスチュアート・ロールズが、二人の名前を結び「ロールス・ロイス」と命名し、そこから頭文字のRを組み合わせたエンブレムが誕生しました。

    この有名なロールス・ロイスのエンブレム、現在は黒色のエンブレムしかないのですが、この車両は赤色のエンブレムがついています。

    実は、1933年にヘンリー・ロイスが亡くなった際に、ロイスの喪に服してエンブレムの文字を赤から黒に変えたといわれています。この車両が作られた時にはまだ存命でしたので、エンブレムは赤い文字のものなのです。

    展示場4は、幻の名車・トヨタ2000GTも展示しているジャパニーズヴィンテージゾーンです。

    昨今の旧車ブームや写真の映えスポットとして性別を問わず、お子さまからご高齢の方までたくさんのお客さまに人気を頂戴しております。また外国人観光客の方々にもとても人気のエリアになっております。

    4.予約制セレクトショップ「GSQUARE」も人気

    ― 館内にはセレクトショップもあるそうですね。

    弘:当館のコンセプトである「特別な空間で、特別な車を」、まさにこの言葉を体現したのが完全予約制セレクトショップ「GSQUARE(ジースクエア)」です。

    赤レンガ倉庫を用いたショールームで、見ているだけでわくわくし、まるでファッションを楽しむかのような体験ができる、世界にひとつだけの車をご提案します。

    GSQUARE(ジースクエア)は、わたしたちGLION GROUP(ジーライオングループ)が提案する新しい車の販売スタイルです。

    ― GSQUAREに来場されるのはどのような方でしょうか?

    弘:さまざまなお客さまがいらっしゃいますが、特に経営者の方や自営業の方、お医者様などのご予約が多い印象を受けます。

    ― そのほかの店舗についても教えてください。

    弘:当館は約3,000坪もの広大な敷地のなかにあります。ハワイの老舗ステーキ店「Hy's steak house」の国内唯一の姉妹店となる「AKARENGA STEAK HOUSE(アカレンガステーキハウス)」や、カフェやランチ、創作フレンチディナーを楽しめる「LA VIE 1923(ラヴィ イチキュウニサン)」なども併設しております。

    5.今後は子ども向けのイベントも

    ― 今後のご計画がありましたらお聞かせください。

    弘:子どもたちにも、当館で展示している車の歴史に触れて知ってほしいという思いがあります。そのため、お子さまを対象としたイベントを増やしていきたいと考えております。

    今年(2023年)はこの赤レンガ倉庫が築100周年を迎えますので、皆さまに楽しんでいただけるよう、大きな記念イベントも企画中です!

    ― 自動車趣味やドライブを楽しむ方にメッセージをお願いします。

    弘:希少なクラシックカーが並ぶ当館の展示場は圧巻です。世代を超えて皆さまにお楽しみいただける施設ですので、ドライブやお出かけスポットとしてご来館くださいませ。心よりお待ちしています。

    ― 本日はご紹介いただき、ありがとうございました。

    GLION MUSEUM
    大阪市港区海岸通にあるクラシックカーミュージアム。近代化遺産として高い価値をもつ築港赤レンガ倉庫を活かし、往時のロンドン、ニューヨークの街並みのような空間を演出。世界中から集めたヴィンテージ車を展示するほか、ハイブランドカーのセレクトショップやステーキハウス、フレンチレストランなども展開。阪神高速湾岸線・大阪港線「天保山」ICより約5分。

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