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煽り運転されないための対策方法

昨今ニュースでも頻繁に取り上げられる煽(あお)り運(うん)転(てん)。非常に危険な行為であることから警察も取り締まりの強化に乗り出していますが、ドライバーの誰もが被害に遭う可能性があるトラブルでもあります。

そこで本記事では、煽り運転をされないためのポイントや、遭遇してしまった際の対策方法について、分かりやすく解説していきます。

煽り運転とは?

煽り運転とは、後方や左右から車間距離を極端に詰めたり、幅寄せをしたり、前方を走っていながら突然急停止して故意に車両の運転を妨害するような危険な行為のことです。
また、些細なことでパッシングをしたり、クラクションを過剰に何度も鳴らすなど、威圧感を与える迷惑行為も煽り運転に含まれます。

その他にも、進路を譲ることを強要したり、相手の車両を追い回したりすること、突然の割り込み行為、ハイビームを使った運転の妨害、直接相手に罵声を浴びせたり脅したり暴言を吐くことも、煽り運転に該当する行為です。

一般道路はもちろん、高速道路での煽り運転は特に危険であり、死亡事故に繋がるケースも発生しています。


煽り運転の罰則規定

煽り運転に対する罰則は、行為によって適用される法律が異なります。

まず、車間距離を極端に詰めたり幅寄せをしたりといった車間距離に関する行為に対しては、道路交通法違反が適用されるケースが多いようです。
道路交通法の第26条にも「前の車両などが急に止まったときにも衝突しない程度の車間距離を空けるべき」と明記されており、車間距離を詰めすぎると車間距離保持義務違反に問われます。
出典:電子政府の総合窓口(e-Gov)道路交通法(施行日:平成三十年四月一日)

車間距離保持義務違反が適用された場合には、高速道路等で行われた場合には「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」(道路交通法第119条1号4項)、一般道の場合には「5万円以下の罰金」(道路交通法第120条2号)が科せられます。
違反点数としては、高速道路の場合は2点、一般道では1点の減点となります。
出典:
電子政府の総合窓口(e-Gov)道路交通法 高速道路の場合
(施行日:平成三十年四月一日)

電子政府の総合窓口(e-Gov)道路交通法 一般道の場合
(施行日:平成三十年四月一日)

埼玉警察 交通違反の点数・反則金等の一覧表

また、煽り行為によって暴行罪が適用されることもあります。
無理に車間距離を詰めたり幅寄せをしたり、相手を罵倒したり威圧したりする行為が、不法な有形力行使(相手に対する直接的な暴力)と認められるからです。
暴行罪が適用された場合、「2年以下の懲役または30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」(道路交通法第208条)が科せられます。
出典:電子政府の総合窓口(e-Gov)刑法(施行日:平成二十九年七月三十日)

煽り運転が今日のように大きく取り上げられる大きな原因になったのは、高速道路上の煽り運転により被害者が亡くなった事件が起きてからです。このような場合には、危険運転致死傷罪が適用される可能性があります。
危険運転致死傷罪は、飲酒運転や無免許運転の際に起こした死亡事故に対して適用されることが多いものですが、最近では煽り運転にも適用されるケースも見られます。
危険運転致死傷罪が適用される事案では、被害者が負傷した場合は「15年以下の懲役刑」、被害者が死亡した場合は「1年以上の有期懲役刑」となります(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律 第2条)。
出典:電子政府の総合窓口(e-Gov)自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(施行日:平成二十九年四月一日)


煽り運転に遭遇してしまったときの回避方法

どれだけ運転に万全を期していても、煽り運転をするドライバーに遭遇してしまうことはあります。煽り運転に遭遇してしまった時の回避方法をご紹介します。
煽り運転への対処方法としては、以下の点が挙げられます。


2車線以上の道路では、相手に道を譲る

危険な運転や悪質な運転は関わるだけで事故につながる可能性が高いので、悪意のある後続車両の運転に腹を立てたりするよりも、素直に道を譲る方が賢明です。
相手を刺激して事故や事件に発展させるよりも、冷静に落ち着いて道を譲るほうが、無用なトラブルを避けることができます。


1車線の道路ではいつも通りの運転をし、路肩や空きスペースへ停車する

後続車両から煽られたからといって自分も速度を上げたり、後ろにばかり気を取られていると、ハンドル操作を誤ってしまったり注意力が散漫になったりして、事故につながりやすくなります。
一般道の場合はいつも通りの自分の運転に集中し、空きスペースなどを見つけたらそこに停車するなどしましょう。車から降りるよう恫喝してくる場合もあれば、気が済んで走り去ることもありますが、いったん走行するのをやめて路肩に停車をして相手の様子を見ましょう。
ただし、高速道路を走行中の場合は、本線道路はもちろん路肩であっても非常に危険ですので、サービスエリアやパーキングエリアなど安全な場所まで移動してから停車しましょう。


車のドアをすべてロックして110番通報をする

煽り運転の相手が車から降りてきた場合には、自分も降りて話をしようとせず、危害を加えられないように車のドアをすべてロックしてから110番通報をして、警察官が来るのを待ちましょう。
煽り運転をしてくる相手は、感情の起伏が激しく怒りを抑えられないケースが多いです。そうした相手に向かっていくことは自分を危険にさらす行為であり、直接的な暴力被害に遭う確率も高くなります。
相手がどのような態度を取ってきたとしても、外に出ていくことは危険です。たとえ車を傷つけてきたとしても、まずは自分や同乗者の安全を守ることを第一に考えましょう。


煽り運転に遭遇したらきちんと通報しよう

煽り運転をしてきた相手に対しての苛立ちから、自ら対処しようとしたり相手に向かっていってしまう人もいますが、そうした対処は絶対にせず、110番通報をして警察を呼びましょう。
煽り運転をされた状況下では、相手の素性も性格も、何の情報もありません。そうした状況である以上、どういったトラブルに発展するか予測がつかないため、まずは必ず警察に通報しましょう。

その際には前述のとおり、まず必ず車のドアをすべてロックして、車外から直接的な危害を加えられない状態を確保してから通報してください。
そうすることで、自分や同乗者の安全を確保できますし、冷静に警察に通報することもできます。

同乗者がいる場合には、後々の物的証拠になりますので、スマートフォンで撮影することも効果的です。乗っている車を蹴ったり傷つけているところも撮影しておくと、より効果的な証拠となるでしょう。


煽り運転から自分を守るためにはドライブレコーダーがおすすめ

煽り運転をされたと警察に通報をしても、物的証拠がなければ証拠不十分となり、事件として取り扱うことが難しくなる場合があります。
そうなると、いかに悪質な煽り運転をされたとしても泣き寝入りすることになる場合があります。
そうした事態を防ぎ、トラブルや危険から自分を守る為にも、ドライブレコーダーの設置は非常に効果的といえます。

昨今では、単にうさ晴らしで煽り運転をするような悪質なケースも多く、意図的に煽ることで事故を起こし、慰謝料や賠償金を請求してくることもあります。
そのような場合でも、ドライブレコーダーが設置してあれば、煽ってきた一部始終が証拠として保存されます。車の前方後方のどちらも録画できるドライブレコーダーもあり、設置を検討するドライバーが増えています。
ドライブレコーダーについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。


まとめ

いつどこで煽り運転に遭遇をするかの予測はできませんが、もし煽り運転に遭遇した際には、落ち着いて冷静な対応をすることが大切です。
今回ご紹介をさせていただいた対処法などを参考に、万が一の際には適切な対応をして、最悪の事態を避けるように行動してください。

身の安全を守るためも、慌てず焦らず冷静に対処するようにしましょう。

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