ファイナンシャルプランナーが教える 補償選びのワンポイントアドバイス

自動車保険に加入する最大の目的は相手への補償である「対人賠償保険」「対物賠償保険」の2つの補償を準備することです。対人事故がおきてしまった場合まず優先して使用する自賠責保険(強制保険)は「対人賠償」のみで、補償額はケガで120万円、死亡で3,000万円と上限が決まっています。相手を死傷させてしまい、賠償額が自賠責保険だけでは足りない場合や相手の車を壊してしまった場合などは、自動車保険の対人・対物賠償責任保険で補います。ちょっとした事故であれば賠償額は数十万円で済む場合もありますが、数千万円、数億円の賠償事故になると自分ではどうすることもできません。保険金額の設定はいうまでもなく「無制限」。ちなみに死亡事故の統計をみてみると、賠償金額が4,000万円超1億円までが4割近くもあり(損害保険料率算出機構 平成22年度の事業概況より)、万が一のことを考えると「無制限」の補償は必須と言えるでしょう。

石川 英彦(いしかわ ひでひこ)
株式会社マネーライフナビ代表取締役。
顧客の立場から金融アドバイスを行うFP業務を行いながら、大手金融機関のWEBサイト企画、ポータルサイトへのコンテンツ提供も実施。